今年もやって参りました、恒例の熊本ミーティング。(と言っても、もう先週の話だけど。^^;)
イベント自体は土日を使った一泊二日の予定なのだが、例によって私だけは前日入りしてホスト役のみっちゃんに熊本観光をお願いする。私の場合、釣りだけじゃなくてこっちの方も楽しみなのよねん。^_^

■5月18日(金)初日

今回は初めて「みずほ」に乗る。浜松から名古屋まで「こだま」、大阪まで「のぞみ」、そして熊本まで「みずほ」で乗り換え無し。所要時間4時間50分。「みずほ」はちょっとゆったりスペースで乗り心地がいいね。

熊本には12時に到着。熊本駅改札にみっちゃんが迎えに来てくれていて1年ぶりの再会。今回で3回目になるので案内役のみっちゃんもコース設定にいろいろ苦心してくれたようで、今日のコースはメジャーな黒川温泉はパスして、あまり知られていない岳の湯地獄谷温泉でワイルドに蒸し料理と温泉を、ということに。しかしそこまで2時間近くかかるので、それまでの腹繋ぎとして私がリクエストして買ってきてくれてあった「いきなり団子」を車中でいただく。菊池から熊本まで来る途中の店で買ってきてくれたのだが、まだ蒸したてでアツアツ。中のサツマイモも甘くて柔らかくてあんことよく合ってる。美味い。そしておにぎりのようにデカイ。これでなんと(10円値上げして)80円なのだ。あんびりーばぼー!@o@/

まずは熊本市内のスーパーで蒸し料理に使う食材を買う。卵、エノキ、シイタケ、チューブ入りバターに塩こしょうとポン酢。アルミホイルを売ってなかったので、コンビニを見つけて入るもラップしか見あたらない。しかしみっちゃんは「アルミって書いてあるから大丈夫」と一本を取ってレジへ・・・

温泉に向かう途中、外輪山から阿蘇を望む。前回来た時は生憎の雲で山頂が見えなかったが、今回はちょっと霞んではいるものの、阿蘇の山並みがきれいに見えた。いつ見ても雄大な景色だ。

阿蘇から九重の方に向かって40分ほどで目的地の「天句松 裕花」に着いた。ここでまず露天風呂に入り、その後温泉蒸し器で蒸し料理を。しかしここで問題が。アルミホイルと思って買ったやつが、やっぱりラップだったのだ。「アルミ」と書いてあったのは、「○○アルミ」という製造会社名だったのであった。みっちゃ〜ん、頼むよぉ〜。^^;

と嘆いていても仕方が無い。とにかくバターで蒸し焼きにしたいので、野菜の入っていたパックのプラ皿に乗せてラップ、強引にやっちまう。時間は適当に10分にする。

開けてみたら案の定プラ皿はぐにゃぐにゃ。まあ樹脂成分が溶け出してることはないだろう、ってことで早速食らいつく。う〜ん、バターと胡椒の良い香りと温泉の硫黄がかすかに香り、何とも良い感じ。エノキのしゃきしゃき感、シイタケのジューシーさ、そして卵のほくほく感。うめぇ〜。やっぱりアウトドア料理は最高。ワイルドだろぉ〜?^o^

みっちゃんと卵を2つずつ食べたが、蒸し時間がちょっと長すぎて半熟にならずイマイチなデキだったので、もう一度卵だけ7分にて蒸し器投入。これが良い蒸し加減に出来上がり、中身とろとろの半熟蒸し卵に!う〜ん、サイコー!

腹ごしらえも終わって撤収して帰り際、ブレザーでびしっと決めた黒人系外国人に駐車場で会ったので、余った卵をどうですか?ってあげようとしたら、めちゃくちゃ流ちょうな日本語で「あ、もう僕達終わりましたから。ありがとうございます。持ち帰るのでしたら生ではなく蒸してからの方が良いですよ」と逆にいろいろアドバイスいただいてしまった。さらに知らない観光地の名前もいっぱい言ってくれるし・・・。あんた何者??^^;

さて、次なる目的地は私がリクエストした天空の散歩道「九重”夢”大吊橋」。九重連山の北側の渓谷に掛けられた、長さ(390m)、高さ(173m)ともに日本一の歩行吊橋だ。ここからの眺めは素晴らしい。新緑豊かな渓谷の壁には5つほどある滝を望み、その奥には噴煙を上げる山を含む九重連山が見える。とにかく九州は北海道と同じようにスケールがでかい。なんか爽快な気分になるね。

大吊橋を閉門時刻ギリギリの17時に出て、九重連山の中を抜けて阿蘇へ向かう「やまなみハイウェイ」へと向かう。ちょうど正面に見える噴煙を上げる山の麓、長者原(ちょうじゃばる)で「やまなみハイウェイ」に入り、山の中を抜けて南側の阿蘇の方へ。

また阿蘇外輪山に戻ってきて九重連山を望む。連山の中央から右側の向こうが噴煙を上げていた辺り。その連山の中央あたりを抜けてきたことになる。

ここからはミルクロード、阿蘇スカイライン、日田街道を通って菊池に向かうが、途中「菊池渓谷」というところがある。もうゲートは閉まっていて奥にはいけないが、道の橋から下を見るときれいな滝壺が。ここも新緑がきれいだ。秋は紅葉がきれいだろうな。

18時半頃みっちゃんのお宅に到着。今年もまたお世話になりますとご挨拶して、この日は夕食をご家族に混ぜてもらっておよばれ。食後は珈琲を飲みながら釣りや音楽の話で過ごし、割と早めに就寝。

■5月19日(土)二日目

5時過ぎに起床。もう外は十分に明るい。
今回は新調したパックロッド「シマノTrastick S610-710ML」を持参。でも今日は川釣りの予定なので出番無し。前回はテンカラをやってみたくて持参したが、今回はエサ釣りということで全てみっちゃんからお借りする。

去年はみっちゃんと二人での釣行だったが、今年は長男のカズくんと一緒に去年と同じ場所へ。去年はみっちゃんがエサで私がテンカラで釣り、みっちゃんがヤマメを数匹釣ったが、私はハヤ一匹。今年はヤマメを釣って食いたかったので私もエサ釣りにしたが、やっぱりハヤ一匹。みっちゃんはカズくんと一緒なのもあってゲット無しかな。

その後何ヵ所か釣りが出来そうな場所を回るが、どこもちょっと出来そうも無く、一カ所入ったところではハヤの入れ食いでまったくヤマメ釣りにならず。このままでは帰れないと、昼食を兼ねて禁断のフィッシングパーク(管釣り)へ。^^;

まずは施設内の食事処で昼食。食べたかったソバをみんなで注文。これがなかなか美味しかった。ごちそうさま。

さて、昼食を取ったら早速釣りへ。今日はヤマメが無かったのでニジマスを10匹ほど放流(もちろん有料)してもらう。エサはイクラを買うのだが、これではなかなか釣れないのでナイショで持ってきたエサを使う。これで放流したやつはみんな釣り上げる。うはは。

放流した魚は全部釣り上げてもう釣るものが無くなったし、そろそろ大分のメンバー達が到着する頃なので上がることに。

みっちゃんの自宅に戻ると予定より早く大分からの2名が到着していた。今回初登場の米国製豪華キャンピングカーで最強艤装の重量級ハンマーを牽いての登場。相変わらず豪快な人です。^^;

残りの人たちを待つ間、炭に火をおこしたり魚を捌いたりして、だんだんに準備を進める。このヒラアジは料理人でもある例の豪快な人が持ってきてくれたもので、その場でハラも出さずに身だけをきれいに切り取って3枚に降ろしてくれた。お見事。その後ヒラアジは九州では一般的という「琉球」という所謂「ヅケ」料理に。

出席予定者8名のうち1名が遅れるというので、7名が揃った時点で釣ってきたニジマス(というだけで管釣りバレバレ^^;)も焼かれ出した。

まだ16時前だが、明日が早いこともあって始めることに。名物の馬刺(相変わらずここのはメチャ旨!)をいただいたり、野菜や肉をそれぞれに焼いて食べたり。もちろん10Lサーバーのビールを飲みながら、釣りやボートの話に花を咲かせながら。

日も沈んですっかり暗くなったが、まだ時間は20時前。早く始めたからみんなもう良い気分。誰かが「今日は秋田のこいちさんの誕生日だよ」って言うから、「おー、それじゃみんなでおめでとうメール送ろうぜ!」って全員の携帯からおめでとうの一斉送信。^_^

外で何時までやってただろうか、片付けを終えて家の中に入ってから、例によってまた釣りやボートの話などで夜更けまで。でも今年は去年のように節操なく起きてるのは止めて23時頃には就寝。(一部の人たちは1時頃まで話をしていた模様。^^;)

■5月20日(日)三日目

3時半起床、4時出発(くらいか?^^;)。起きがけにキャンピングカーで寝ていた豪快な人が、誤ってクルマのセキュリティーを鳴らしてしまい、まだ未明の静かな住宅地に警告ブザーが鳴り響く。^^;;; みんなを起こすために目覚まし代わりに鳴らしたかと思ったが、さすがに豪快な人でもそんなことはするはずも無く、鳴らしてしまった時は近所に申し訳なくてそのまま帰ろうかと思ったと後で言ってました。^^;

結局4時過ぎに熊本港に向けて出発。持ってくる予定だったkiyoさん艇はエンジンが故障のため引っ張ってきていない。8人が3艇に分乗しての出撃。

スロープに着いて順次ボートを降ろしていくが、釣り天狗さん(=豪快な人)のハンマーがエンジン掛からず。いろいろやったがダメなのでもう一度上げてkiyoさんと修理。他の人は2艇で先に行く。

ポイントに着いてしばらくすると、同じボートに乗っていたHideharuさんにヒット!・・・が、惜しくもバラシ。そしてまたしばらくしてHideharuさんにヒット!今度はすごい引き。大物か!?竿とリールのセットで1,000円(!)という激安タックルのせいもあるかもしれないが、なかなか寄せられない。やっと上がってきたのは、なんとエイ!みっちゃんが刺されないように慎重にハリを外してお帰り願った。

その後またしばらくして、またまたHideharuさんにヒット!今度は見事なシーバス60でした。(写真撮り忘れました。^^;)人生初シーバスとのこと、おめでとうございます!^_^

その他の艇でも2本ほど上がったようだが、全体的にシブシブの状況。干潮になるとスロープから上げられなくなるので、時間的リミットは10時頃。スロープに移動しながらポイントを打っていく。無事エンジンが復活した釣り天狗さんのハンマーも快調に飛ばす。(釣りの途中、何やらやらかして動けなくなり、潮と風に流されてポッキーの柵に突っ込んだことには触れないでおこう。^^;)

スロープで漁師の網上げ作業があってボートを上げるのに手間取ったが、無事みんな上がると昼食の時間に。前回はみんなで有名なラーメン屋へ行ったが、今回はキャンピングカーもあることだし、コンビニで何か買ってきて河川敷で調理でもしようということになった。でも今から出来ることといったらお湯を沸かしてカップラーメンを作ることくらい。それでもいいからと買ってきてお湯を沸かす。せっかくだからとクルマに装備されているサンシェードを広げ、みんなが持ってきたテーブルや椅子を広げてキャンパー気分に。風が強くなってきたので周りにクルマを置いて風よけに。みんなでラーメンをすすりながら、釣り天狗さんの「ワイルド話」に爆笑談義。ワイルドだろぉ〜?いやぁ、釣り天狗さん、すごいです。^o^

さんざん笑ってようやくネタも尽き、風も強くなってきたし、名残惜しいがそろそろみんなも帰る時間。来年もまたやりましょう、と再開を誓うも、その前に大分ミーティングの話が。今のところ9月に予定されているようです。行きたいけど、行けるかなぁ・・・

それぞれに別れてみんなは帰路に。私はまたみっちゃんちにお泊まり。夕食はなんとみっちゃんの妹さんの嫁ぎ先であるお寿司屋さんに連れて行ってもらった。大きくて立派なお寿司屋さんのカウンターで、極上のお寿司をいただきました。馬刺のお寿司も美味しかったー。ごちそうさまでした!^o^

■5月21日(月)四日目

この日はみっちゃんが福岡の方で仕事があるということで、朝はクルマで新鳥栖駅まで送ってもらった。帰りは新大阪行きの「さくら」で、新神戸でひかりに乗り換えて浜松までという乗り換え1回パターン。これは楽だ。途中、徳山辺りで前の列車にトラブルがあったが、30分足らずの遅れで無事浜松に着いた。

今年で3回目になる熊本ミーティング。毎回ホスト役のみっちゃんにまるまるお世話になってしまいますが、お陰様で熊本およびその周辺を存分に楽しませてもらっています。本当にありがとう。感謝感謝!こっちに来た時には是非浜松まで足を伸ばしてください。楽しい楽しい「ワイルドなおもてなし」で歓迎いたします。^o^

参加された皆さんもお疲れ様でした。また会えるのを楽しみにしています。^_^

来月仕事で宮古島の隣の伊良部島に行くのだが、宮古島についていろいろ調べていたら、偶然この曲を見つけた。

まだ沖縄にすら行ったこと無いんだけど、あまりの心地よさにもう心は宮古にトリップしてしまった・・・

先日お世話になった熊本のみっちさん(以下みっちゃん)が、東京へ行く用事のついでに浜松へ寄っていってくれた。遠州灘での釣りと秘密基地での遊びを予定していたが、生憎の天候で予定変更を余儀なくされた。でもそれはそれでどのようにでも楽しめるのがみっちゃんと私。楽しんでいればいろんな事が良い方向に行くもの。そんな三日間であった。^_^

■5月26日(木)

みっちゃんが近畿地方の用事を終えて浜松に到着するのが15時。浜松駅南口送迎レーンに釣り道具一式を積んだ「脱原発」軽トラで待機。忍者のように背中にロッドを背負ったみっちゃんが南口を出てきたところを確保。そのままマリーナへ直行。

さすがにもうすぐ雨も来ようかという平日の16時、マリーナにクルマは一台もなく、出ているフネは無さそうだ。風も結構あって遠州灘には出られないので湖内で2時間ばかりタコ釣りを。

2年ほど前に来たときと同じバイク用の合羽を使ってもらった。なんか妙に似合っている。私は着たことないのに。もうみっちゃん専用にして名前を書いておこうか。(笑)

タコ釣りの方は、鉄板ポイントと思われた場所を含む3カ所で流したが、2度ほどロッドを大きく曲げて期待をさせただけのアメフラシのみ。風も強くなり夕食の時間もあったので6時過ぎに終了。マリーナに帰るとスギウラマリンサービスの本多さんが前日に釣って生かしてあったタコと赤ナマコをくれた。その晩どちらも美味しく頂きました。m(_._)m

夕食を予定していたマリーナ近くのうなぎ屋は、閉店時間前だったがうなぎが売り切れたのかもう閉まっていて、よく昼食に利用している別の和食屋へ。珍しいと頼んだ「手羽先餃子」がなかなか美味しかった。(食べちゃって写真なし)

この日は私の自宅にお招きし、頂いたタコとナマコで浜松の地ビールと地酒を味わってもらい、DVDなんぞを見ながら音楽の話で盛り上がって1時ごろ就寝。

■5月27日(金)

天候が良ければ早朝から昼まで遠州灘で釣りをする予定だったが、残念ながら出られるような状況にないので、ゆっくりと朝食をとってから秘密基地遊びへ。

予報では一日雨だったので、到着後早速タープを張って雨に備える。薪に使う枝木を雨よけに掛けてあったシートの下から取り出して、みっちゃんとそれぞれ1号炉と2号炉を担当して火をおこす。慣れないこともあって火が安定するまではなかなかうまくいかず試行錯誤。コツが分かってきて一度火が安定してしまえば、後は枝木をどんどん追加するだけでOK。貸してあげた長靴と革手袋が妙に似合うみっちゃんも火のお守りが楽しそうだ。(笑)

まずはお湯を沸かしてインスタント珈琲を飲んだ後、今回は試運転の時と同じ飯盒のご飯とタマネギ、ニンジン、ジャガイモの蒸し焼きに加え、鶏肉のスモーク(熱燻)をやった。しかしこれが失敗。後で写真を見て気が付いたのだが、スモークチップが煙を出す前に鶏肉の肉汁が出てチップをべちゃべちゃにしてしまったため、煙で燻されずにただの蒸し焼きになってしまった。予め塩こしょうで味付けしてあったので美味しく食べられはしたが、スモークチキンを期待していたので残念。ちゃんとプレヒートをして煙が出てから肉を入れるべきだったと反省。

昼食を食べ終わったら天竜浜名湖鉄道に乗って天竜二俣駅の転車台でも見学して帰ってこようかと計画していたが、火のお守りが結構楽しくて時間を過ごしてしまい、結局近くの浜名湖を一望できる展望台に行き、予約してあった浜名湖畔のホテルにチェックインして一風呂浴びてから最近昼食に利用しているお気に入りの寿司屋へ夕食に。

ここは大将が出来るものなら何でも作ってくれるところなので、「美味しいやつをお任せで」ってことで何が出てくるか楽しみに待つことに。まずはビールで乾杯。そのあと地元の美味しい酒蔵の冷酒を。

料理はヒラメのお造りから始まって、淡竹(ハチク)や蕨(ワラビ)などの山菜とか、コハダをしめたものに紫蘇を挟んで海苔で巻いたものとか、剣先イカの生ゲソとか、子持ちのハタハタ(冷凍ものだけど美味い!)の焼いたものとか、ウニとイカを和えたご飯とか、黒鯛の潮汁とか、とにかく初めて食べるような美味しいものが次から次へと出てきて大満足。話し好きの女将さんと偶然にも熊本と北海道の話で盛り上がり、これも肴に良い酒となった。酒も回ってすっかり良い気分のところ、帰りはホテルまで大将がクルマで送ってくれた。ありがと〜、また行くからね〜。【追記】そういえば鹿肉のルイベみたいなのも出ました。

■5月28日(土)

昨夜は23時くらいに寝たのか、朝は6時に起床。窓のカーテンをちょっと開けたらみっちゃんも起きた。外は小雨。風はほとんど無い。しばらくベランダからぼーっと眺めていたら、目の前の湖にシーバスの立ち込みアングラーが二人、ウェーディングして竿を振り始めた。しばらく振って反応がないのか、上がっていった。そのあと側のマリーナから6人ぐらいの女性がウェイクボードを抱えてボートに乗り込み出て行った。みんな早朝から元気あるなぁ。

さて、今日の予定はどうしようか。早朝目の前の湖畔でシーバスをトップで狙おうかとも考えていたけど、雨も降ってるせいか、どうも腰が重い。ぼーっと景色を眺めているのがいい。とは言っても、このままぼーっとし続けているわけにもいかない。というわけで、一応浜松のメジャー観光スポットである竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)へ寄りながら自宅へ帰ることに。

喫茶店でモーニングでもと思ったがやっているような店もなく、途中のコンビニでサンドイッチと珈琲を買って駐車場で朝食。竜ヶ岩洞へ着くと、入り口付近で何やらみんな体操みたいな事をやっていた。時計を見ると9時10分前。なるほど、始業前のラジオ体操だな。ってことで、我々二人は本日最初のお客様。土曜日といえど、雨の日のこの時間、他にお客さんは誰もいない。前にも後にも誰もいない貸し切り状態。みっちゃんも所々で写真用にポーズをとってくれた。

帰りにこの地域の名物である「みそまん」を、人気No1である「紅屋」で買って食べる。午前中には売り切れてしまうほどの人気店だ。蒸かしたてのあったかいやつで美味しかった。

一度自宅に戻ってみっちゃんの帰り支度をし、昼食にお約束のうなぎを。老舗のうなぎ屋から分かれた街中の店で、みっちゃんが食べたことのないという白焼きとうなぎ茶漬けを。どちらもふわふわの身でとても美味しかった。

お腹がいっぱいになったところで浜松駅まで送ってお別れ。私もみっちゃんのおかげで三日間楽しく過ごせました。どうもありがとう。

台風も来てたけど、無事用事を終えて熊本に帰れたかな?またこちらに来たときには是非寄ってって下さいね〜。^_^

 

■5月8日(日)

昨夜あれだけ酔っぱらっていたのに、不思議と朝は目覚める。じじいになった証拠か?

6時を過ぎてみんなも次々と起きてくる。昨日体調が悪いとあまり元気の無さそうだったkiyoさんも、アルコールを補給したせいか「復活した」と元気そのものだ。

朝食が出来ていると言うことで行ってみると、既に何人かは食べていた。ご飯とお味噌汁に筍の煮物ときんぴらゴボウだ。そう、味噌汁の具は例のガラカブで、筍は裏の竹林から採ったもの、ゴボウは菊池の名産「菊池ゴボウ」だ。どれも非常に美味しい。味噌汁はガラカブが一匹入っている大きなお椀だが、良いダシが出ていて思わずおかわりしてしまった。ご馳走様でした。m(_._)m

さて、目は冷めてお腹はいっぱいになったが、やはり夕べの酒はちょいと残っているようだ。頭が何となくぼーっとしている。口数も少ない。まあ釣りを始めれば調子も出るだろう。

ということで、7時過ぎにHH3艇、TB1艇の系4艇が連なって、熊本の海までコンボイ走行。こりゃ目立つねぇ。(笑)

スロープに着いて早速みんなランチング。ここでtommyさん、姫さんの乗るTBとも合流。

合計5艇でいざ出陣!みっち艇には私とranさんが乗せてもらって、一番前を先導。有明海は浜名湖と同様、ちゃんと航路を走らないと浅瀬に乗り上げてしまうのだ。

早速最初のポイントに着き、3艇はここで釣りを開始。

そのうちの1艇、全身真っ赤のHH、MS艇はMSさんとM場っち。

うす〜いグレーハルのカボス艇にはカボスさんとkiyoさん。真っ赤のTB、もっさん艇はもっさん一人でフライ。そしてtommyさんと姫さんが乗る赤ハルのTBは、みっち艇と一緒に別のポイントへ。さあ、れっつふぃっしんぐ!

ポイントに着いてしばらくすると、みっちさんが「それじゃぁまず魚が居ることを見せてあげましょう」と得意のスピンテールを何回かキャストしてると「きたっ!」といきなり45cmの良い型。これで一気にテンションが上がるが、この時点で既に潮止まりに入りつつある時。みっちさんだから出せた一匹でしょう。その後は数回あたりがあるもノーヒット。

最初のポイントから3艇もこちらに移ってきた。向こうは30cm前後の小さいやつが結構釣れたらしい。こちらのポイントもさっぱりアタリが無くなったので二度ほどポイントを移動。しかしどこも静かなもの。粘りに粘ったけどダメで14時に終了。

結局優勝はカボス艇「スーパーマリオブラジャーズ」のkiyoさん。マリオ、ルイージともに2匹ずつだったが、マリオの方がサイズがちょっと大きかったとのことで。(笑)それ以外の釣果は、もっさんが1匹、みっちさんの1匹。良かったのは潮が動いていた最初だけでした。

遅い昼食(「黒亭」のラーメン)をみんなで食べてから、次は大分で会いましょうと再開を約束して解散。

その後みっちさんのお宅に帰って片付けを済ませてから、私とみっちさんと、もう一泊することになったranさんと3人で温泉へ。この温泉はまた(別の意味で)すごかった。アザラシみたいなオヤジが二人で、サウナから出た後の水風呂で交互にざっぱんざっぱん水を溢れさせながら頭まで出たり入ったりしてるのを側で見ていた。もう笑うしかないね。(爆笑)

この夜は、前夜の宴会で馬刺しを食べ損ねたとranさんが馬刺しを買ってきて、3人で飲みながら夕食の手巻き寿司。これがまた美味い。手作りの寿司酢もいいし、浅草のりがまた絶品。馬刺しを巻いたらこれまた最高。そして昨日釣ったガラカブの煮付け。日本酒をやりながら幸せな気分でした。

ranさんは明日仕事があるので明け方に勝手に起きて帰るとのこと。私とみっちさんは山へ渓流釣りに行くことになっていたので23時頃には就寝。

■5月9日(月)

5時半頃に目が覚める。昨夜、朝食前に裏の川へハエ釣りでも行こうかと言っていたが、ちょっと時間がないのでそれは止めて朝食後に山の方へ行くことに。

30分くらい走っただろうか、小さな川が合流する雰囲気の良さそうなポイントへ到着。実は私は今回初めてのテンカラ釣り。テンカラ竿を振るのも初めて。しかもラインは飛びにくいレベルライン。でもそれをやるのを楽しみに来たのだ。何事も実際にやって覚えるのだ。

案の定、最初はなかなかうまく飛ばない。でもやってるうちにだんだんタイミングが分かってくる。もちろんきれいになんてキャストできないが、それでもだんだん距離が出るようになる。

一方、エサ釣りのみっちさんは、釣り初めていきなりヤマメをゲット!おお、ここでもちゃんと本命がいることを証明してくれた。あとは釣るだけ・・・なんだが、そう簡単に釣れるわけがない。だいたい毛鉤をうまく投げられないのだ。あちこちでライズがあるのだが、そこまで届かない。(苦笑)

だんだん川を釣り上がりながらいくと、ハエの群れが見えたのでそこへキャスト。おっ、一匹が追いかけてきた、そうだ、そこだ、食えっ・・・よしっ、食った!やりました、初テンカラの初獲物。本命じゃなくたっていいよね。初テンカラで釣れたんだから。(あらら、ピントがバックに合ってるよ)

そうこうしているうちに、みっちさんは二匹目のヤマメをゲット!私はそれっきり何もなし。魚はあちこちでライズしてるのにね。さあ、練習練習。

夢中になって振っていたら時間は10時半近く。10時30分までにしましょうということで、最後のキャスト練習をして納竿。これからみっちさん宅に戻って帰る準備。熊本駅で一緒に昼食をとってからお別れの予定。

みっちさん宅でご家族にお礼の挨拶をして菊池とはお別れ。途中、みっちさんお薦めのゆべしといきなり団子をお土産に買う。どちらも安い!出来立ての美味しそうないきなり団子を見て食べたくなり、お土産とは別に2個購入。クルマで「あち、あち、あひ」とか言いながら熱々を頂きました。

熊本駅に着き、まずは昼食。みっちさんに熊本の名物はないかと聞いたら、昔給食で食べた「タイピーエン」というのがあるという。あまり美味しかった記憶はないらしい。でも熊本にしかないのならそれにしようってことで、改札の隣にある店で「太平燕(タイピーエン)」を食べることに。

どういうものかというと、チャンポンメンの麺をはるさめにした感じ。スープが美味しくて麺もヘルシーだし、私は結構好き。

食後はみっちさんとお土産屋を見て回り、時々試食しながらケチ付けながら。(笑)

時間になったのでホームへ。みっちさんはわざわざ入場券で中まで見送りに来てくれた。本当に最初から最後まで長い間ありがとう。お世話になりました。今月末に浜松に来るのを楽しみに待ってます。

写真は大阪へ向かう青っぽいN700系の「さくら」。私が乗る「さくら」は左のホームに止まっている博多止まりの白い800系の方。

熊本から浜松まで5時間。13時42分に乗って、18時45分には着いてしまうのだ。早いものだ。昔は九州なんてとても遠いところだと思っていたが、毎年来るようになると、もう全然遠い気がしない。大分のミーティングが夏から秋にかけてあるが、また来ちゃうのか?(笑)

何度でも来たくなる魅力がありますな、九州は。

お終い。

今年も行ってきました!HammerHead & TomBoy Owner’s Meeting in 熊本。昨年に引き続き、熊本県菊池市在住のみっちさんがホスト役となって開催してくれているものだ。基本的には、BBQ宴会で盛り上がった翌日、有明海のボートシーバスで釣り大会、という一泊二日のイベントなのだが、遠くから参加する私はみっちさんに無理を言って、前泊と後泊を入れて三泊四日の日程で今回も熊本を満喫させていただいた。

■5月6日(金)

3月に九州新幹線が全線開通となって、これまでの「つばめ」に加え「みずほ」「さくら」が加わったのだが、私の予約した「さくら」は山陽新幹線に乗り入れしない便だったせいか、便名表示には「さくら」と書いてあるのに、車体は「つばめ」で使われていた800系だった。ちょっと残念だったが、800系の方がオシャレで快適なのでまあいいか。しかしもっと残念だったのは、列車内で済ませるはずだった昼食が、駅弁を買いそびれて食べられなかったこと。まあ昼食はなければなくても構わない。着いたらどこかで「いきなりだんご」でも食べればいいだろう。(笑)

熊本駅に着くと、西側に新幹線口が新設されていた。ここでみっちさんが迎えに来てくれることになっているのだが、いなかったので電話してみるとこちらに向かっているとのこと。しばらく待っていると白いスカイラインで登場。前回の大分ミーティング以来約半年ぶりの再開。早速最初の行程である阿蘇大観峰へ。

熊本からミルクロードを通って大観峰まで。ミルクロードはかつてみっちさんがバイクでかっ飛んでいたという快適なワインディング。少し山の中を走って抜けると、北海道の丘陵とも箱根のスカイラインとも思える景色の良い所に出る。阿蘇外輪山の上だ。直線はほとんど無く、右へ左へと中速コーナーが連続するコース。これは確かにバイクで走りたくなる道だ。次第に阿蘇の街が眼下に見えてくる。

大観峰に着くとまず売店がある。ここで熊本に来たら食べたかった「いきなりだんご」をいきなり食べる。ちょっともっちりした皮にサツマイモとあんこがたっぷり入った団子(というより大きいので大福に近い)がケースの中で蒸かされている。あつあつの団子を頬張りながら展望台へ。(ん?正式名は「いきなりだんご」?「いきなりだご」?どっち?)

下から壁のような外輪山を見渡すのも壮観だが、外輪山から見下ろす景色もまた雄大だ。あいにく雲が多くて中岳の噴煙は見えなかった。このすぐ下にある内牧(うちのまき)というところには仕事で2回ほど来たことがあるが、外輪山の上から阿蘇の街を見下ろしたのは初めて。展望台のすぐ下ではラジコンのグライダーをやっているおじさん達がいて、 これがなかなか面白かった。エンジンがないのに風だけをうまく使って自由に操り、ちゃんとまた戻ってくるのが不思議だ。しかもかなり高速に飛行・旋回す る。こういうのはエンジンがなくてもかなり高いんだろうなぁ。おじさんたちもナイショでずいぶんつぎ込んでるんだろうなぁ。(笑えない)

大観峰は吹きっさらしで風が強く、また結構気温も低いため寒く感じる。冷え切った身体で食べるソフトクリームというのもなかなか乙なものだ。ということで、みっちさん超お薦めのジャージー牛乳のソフトクリームを食べる。おー、さすがに美味い。脂肪分が高くてちょっと濃厚な風味。コーンも軽くてクリームとの相性抜群。これを夏にバイクで走ってきて食べたらたまらんだろうね。

明日の朝は3時起きで天草へ真鯛釣りに行くので、今日の行程はこれでお終い。帰りは菊池渓谷経由で菊池市に入り、みっちさんのお宅にご挨拶してからクルマで七城町の温泉湯まで。

ここがすごかった。入り口を入ると大きなホールに広い休憩スペース。食堂もあれば宿泊施設・レジャー施設もあり、肝心の風呂場は大型ホテルの大浴場並み。しかもキレイ。もちろん天然温泉で露天風呂付き。そして何と言っても天守閣がある!(笑)これで入浴料は大人(中学生以上)300円、小人120円、未就学児童は無料だ!どうだ、まいったか!私はまいりました。m(_._)m

気持ちの良い温泉で癒された後、みっちさん宅で夕食をご馳走になり、翌日の釣りの準備を済ませて早々に就寝。果たして真鯛は釣れるのでしょうか・・・

■5月7日(土)

午前3時起床で3時半前には出発。釣り好きで真鯛釣りが得意のみっちさんのお父さんも一緒だ。食事もそうだが、こうして家族みんなでもてなしてくれるのがとても嬉しい。途中クルマとボートにガソリンを給油。高速を使って一路天草へ。

現地に着いて5時半頃出港。島原湾に浮いて湯島や黒島周辺を鯛ラバや鯛テンヤで攻める。3人で執拗に爆撃を繰り返すも、あまり良い反応がない。

ポツポツ釣れてくるのは、要らないベラや・・・

全然引かないけどおかずには美味しいガラカブ(カサゴ)で・・・

まあ美味しそうなサイズは釣れるが、肝心の真鯛はどうやら本日お休みのようで・・・

結局キープしたのはガラカブとキジハタ(数匹)で10匹ちょっと。翌朝のみなさんのお味噌汁の具となりました。

真鯛が本日休業でちっともかまってくれないので、お昼前には上がって朝お弁当屋で買った残りをクルマで食べながら帰宅。道具を片付け、ボートを洗って、BBQ宴会の準備。まずは熊本名物の馬刺しと紙食器の買い出し。それから酒屋さんからビールサーバーとBBQセットが届いたら火をおこしてコンロの準備。

そんなことをしながら待っていると、集合時間の4時頃になって人が集まり始める。今回は大分からkiyoさん、もっさん、カボスさん、MSさん、ranさん、SRM社長、熊本からtommyさん、姫さん、福岡からM場さん、そして静岡から私と、ホストのみっちさんの合計11名。ミーティング初参加で初対面なのはtommyさんと姫さんのお二人。

宴会は社長の挨拶と乾杯の音頭でスタート。みんなに「KIKUCHI BASE」と呼ばれている、自作スピーカーのオーディオセットが置かれているガレージでJAZZを聴きながら、ボートの話、釣りの話、音楽の話、世間話、×××の話、などいろんな話で盛り上がり。初対面のtommyさんは私よりちょっと年上で同世代。なんと私と同じく今はギターを弾いているけど、かつてはバンドでドラムを叩いていたという方。毎度の事ながらHHやTBを買う人って似てるなぁと思う。(笑)

菊池ゴボウの素揚げとか馬刺しやtommyさん差し入れのカラシ蓮根が美味しかったのもあるが、晩酌を止めて普段酒を飲まなくなりすっかり酒には弱くなったところへ、生ビールがめちゃくちゃ美味かったのでガブガブ飲んでたらやっぱり酔っぱらってしまった。そして酔っぱらったまま片付けをして宴会は屋内に移り2次会へ・・・

この日は朝3時起きで半日釣りをして昼寝なしで準備をしてたから、この時間になるとさすがに眠気との戦いだった。アルコールでさらに増す眠気を何とか堪え、もっさんにアドバイスをもらおうと思っていた自分のフライタックルを出してきた。リールに巻いたラインを見てもらい、シーバスに合ったラインシステムに換えてもらった。そしてもう一つ教えてもらいたかったフライタイイング。なんともっさんは私のためにフライを用意してくれていて、さらにバイスその他一式を取り出して、その場でタイイングレッスンをしてくれた。ううう、感激。(涙)

で、その場では写真を撮るという意識などまるで無かったので、自宅に帰ってから撮ったのが次の写真。上がもっさんが説明しながら巻いてくれたストリーマー。しかし、既に脳みそが9割方寝ていたので(目も閉じていたかもしれない)、出来上がったものを見たとき、その過程を何一つ思い出せなかった。(冷汗)もっさんはそれを知ってか知らずか(いや気付いていたに違いない)、私に「自分でやってみて」と言って最初から説明しながら私にやらせてくれた。それが下のもの。

こんな睡眠不足の酔っぱらいでも、さすがに自分でやっただけあって完璧ではないにしても大体は覚えている。確か黄色の毛の部分は二度付けた覚えがある。しかし上のを見てみてると、一度しか付いていない。そうか、一度付けたものの毛の量が全然足らなくてもう一度付け足したんだな。あちゃー。(もっさん、酔っぱらい相手にありがとね。)

翌朝は6時起きなので、皆さんもう寝ましょうか(助かった・・・)と12時頃就寝。

翌日につづく・・・

■9月19日(日)

いつものように6時半頃目が覚める。私だけ別の部屋に寝ていたので、トイレに行く途中みんなの様子をうかがう。宴会をしたテーブルの周りに5人のおじさんが横たわっている。ぐががが〜。熟睡中である。夕べは遅くまでやってたんだろうなぁ。みんなの寝ている様子も写真に撮ったが、さすがに公開は憚られるので、kiyoさんのメガネがお皿に乗っている写真から、大体どんな様子かお察し願いたい。^^;

トイレから戻ってもう少し寝て、7時半頃にシャワーを浴びる。その後外に出てちょっとぶらぶら。しかしピンさんのお宅はすごいね。家の前の広い駐車スペースには10台分くらいのラインが引いてある。今朝はそこに4台の車と4艇のボートが止まっている。夜中に帰った人もいるし、ピンさんももう仕事で出かけていないので、夕べは正に満車状態。とても個人宅とは思えない。みんなが「公民館のようだ」と言うのももっともだ。

9時頃になってみんな起き出した。「おはようございま〜す」と最初は眠そうな声。そのうちみんなシャキッとしてきて「じゃあ片付けますか」と夕べの片付けが始まる。家の主は仕事でいない。他人の家で誰も勝手が分からないが、誰が仕切るでもなく、各自が自分のやることを決めてどんどん動き出す。人数も多いから作業も早い。ゴミのまとめも洗い上げも終わって一息ついていると、みっちさんが珈琲を入れてくれ、その後もっさんがおにぎりを作って夕べのキムチ鍋(かな?)を温めて朝食に出してくれた。今日から参加するカナロアさんも到着して一緒に食事。なんだろう、この心地よい一体感は・・・

まったりと朝の心地よい時間を過ごしていたら、出港予定の10時を過ぎてしまった。まずい、潮が引いてスロープから降ろせなくなる可能性がある。急いでスロープに向かう。他のメンバーも集合している。案の定、水位が下がりギリギリ降ろせるかどうかというところ。何とか全艇ランチングを終え、今日の目的地である佐賀関に向かって全開でGO!

今日も私はもっさん艇。「もっさん仮面」は今日も魚を求めてひた走る・・・

佐賀関で先に来ていたさささんと合流。ポイントを教えてもらい、みんなでジギング開始。最初にこいちさんがカサゴをゲット。続けてイラもゲット。さすがジギングの名手こいちさんだ。

しばらくして昨日から当たっているみっちさんにヒット! ロッドが気持ちよく弧を描いている。これは大きいぞ。ジギングがほとんど初めてのみっちさんも興奮の様子。時間をかけて上がってきたのは良いサイズのヤズ。やりましたね。みっちさん曰く「ジギング楽しぃ〜!」。ふふふ、完全にハマりましたな。~_~

私の方も何とかカサゴをゲット。かろうじてボウズは回避。

しばらくやった後いくつかポイントを変えるが、魚探でのベイトの反応がなく、なかなか釣果が出ない。そこでさささんの後に付いてみっち&MS艇と共に真鯛ポイントへ。

ここでさささんからもらった自作テンヤを試す。エサももらったエビ。ジギングしてたタックルにそのまま付けたので、ラインは1.5号。潮もそれなりに動いていて、なかなか底が取れない。後で聞いたらラインは0.6号くらいの細い奴を使うらしい。0.8号を巻いたリールは持っていたので替えれば良かったんだ。残念。

私の方は相変わらずアタリ無しが続く。いくつか場所を変えてやっていると携帯に電話。さささんから「真鯛釣れましたよ〜」との連絡。早速行ってみると、60アップ(かな?)の立派な真鯛を掲げたさささんが。さすがです。

その後MSさんが帰るというので、同乗していたみっちさんはさささんのボートに乗り換え数十分ウロウロしたが、もう釣れそうな気配もないので馬場の瀬の方に戻ることに。

もっさんはさささん艇の後ろにぴったり付いてスタビ付きのボートが作る引き波に乗っていく。こうするとスロットルをあまり開けることなくスピードが出るので省エネになるのだそうだ。まるでスリップストリーム走法みたいだ。途中いきなりさささん艇が止まるので何事かと思ったら、みっちさんの座っている生け簀から水があふれ出てズボンがびしょ濡れになったとのこと。原因は生け簀にビニール袋が入っていて、それが排水側のスカッパに貼り付いたためらしい。生け簀にビニール袋は厳禁ですな。

とりあえず馬場の瀬まで戻ってみたが、あまり面白い釣りも出来そうもないので、もっさんにお願いして河口でチヌ(クロダイ・キビレ)をフライで狙おうということになった。

今度は昨夜のバースとは違って距離を出さなきゃいけない。いや、いけないわけじゃないんだが、こういうオープンな場所では、出来るだけ遠くにキャストして引いてきた方が広範囲に探れるわけだ。遠くに飛ばすとなるとキャストの仕方も変わってくる。ラインのスピードを上げるために、右手でロッドを前後に振るタイミングに合わせて左手でラインを強く引き、ラインに勢いが付いたら左手を緩めてラインを送り込む、ということの繰り返しをやるわけだ。これが難しい。タイミングがジャストに合わないとラインは簡単に失速してしまう。これは何度も何度も練習をして身体で覚えるしかない。ただ、今回もっさんからその理屈とコツを教えてもらったので、あとは練習あるのみだ。

一生懸命練習に励んでいると、もっさんの携帯にkiyoさんから「河口でなんか沸いてるよ」とのお誘い。どうやらみんな河口に戻ってきているようだ。フライのレッスンは終了して行ってみると、なるほどあちこちでベイトボールが移動しているのが見える。それではとルアーを投げ込んでみると、かかるのはダツばかり。投げても投げてもダツばかり。その中でも絶好調のみっちさんはキビレをゲット。めでたく五目を達成だ。

夕暮れも近づき、そろそろみんな疲れが出てきたので上がることに。スロープの順番待ちの間にTomboyを運転させてもらった。これは楽しい。HammerがドライビングならTomはライディングだ。バイク乗りには良い感じでフィットする。トラックポジションに近いステアリングとノブの使い心地もいい。後部はまるまる釣りのスペースに使えるし、遠州灘はちょっと無理だけど、浜名湖内ならこっちの方が使い勝手がいいかも・・・

さて、みんな上がって片付けを済ませ、またまたピンさん邸に集合。昨日に引き続きranさんも来て、プロの料理人としていろいろ作ってくれる。ありがたや〜。それを待っている間、買ってきてくれた「くろめたこ焼き」というたこ焼きをみんなでつまみながら缶ビール。「くろめ」とは海藻らしいのだが、柔らかい細切りの昆布の佃煮といった感じのものが入っている。これがアクセントになって美味しいのだが、これが入ってない普通のノーマルバージョンでも十分美味い。ビールとの相性も抜群であっという間になくなっていく・・・

このあたりになるともうすっかり写真を撮ることを忘れているので、貼り付ける写真もない。この後も次から次へと出てくる料理をつまみに話も盛り上がり、夜は更けていき、例によって私は耐えきれずにダウン、みんなはまた3〜4時まで話し込んでいたそうな・・・おつかれっした。m(_._)m

■9月20日(月)敬老の日

当初の計画ではこの日も朝から河口でチヌを狙う予定であったが、昨日の釣行を終えた時点でみなさんお腹いっぱい。釣りはもうお終いにしてゆっくりしましょうってことで、この日も遅くまで飲んでゆっくりと起床。夕べの片付けをしながら荷物をまとめ、例によってみっちさんの淹れてくれた珈琲を飲んで一服。その後みんなでブランチを食べに出るが、10時過ぎではまだどこもやっているはずもなく、結局24時間のJoyfullへ。こいちさんの飛行機の時間もあるのであまりのんびりも出来ず、一度ピンさん邸に戻ってそこでお礼の挨拶と再会を約束して解散。私とこいちさんはみっちさんにそれぞれ別府駅と大分空港まで送ってもらうことに。

途中ボートを保管場所まで置きに行くkiyoさんに抜かれる。

私は別府駅でこいちさんとみっちさんとお別れ。秋田と熊本と静岡の人間だけど、また近いうちにどっかで会うんだろうなぁ。^^;

前に来たときもそうだったが、それまで晴れていた空が電車に乗った途端に雲が出てきた。今回は中津あたりでぽつぽつと雨が来た。しかし大降りにはならず。

小倉駅で新幹線に乗り換え。小倉もちょっと雨雲がかかっている。本州の方はどうなんだろうなぁ、と思いながら列車を待つのであった。

今回はこれまでにも増して楽しい旅であった。ここでは一人一人名前を挙げてお礼を申し上げることはしないが、企画をしてくれたkiyoさんはじめ、ホスト役としてお世話してくれた大分の方々、大分の人のような熊本のみっちさん、そして参加された全ての皆さん、本当にありがとう。HammerHeadというボートを買ったことで、素敵なボートライフを手に入れただけでなく、同時に素敵な仲間も得られたことに幸せを感じます。またこれからも一緒に楽しみましょう。^_^

この三連休、5月末の熊本遠征に引き続き、3回目の大分遠征に行ってきた。今回も「H&T Owner’s Meeting」ということで、シュガーレイの兄弟艇「Hammer Head」と「Tomboy」のオーナーズ・ミーティングである。大分ミーティングは、毎回大分在住のkiyoさんが中心となって企画をしてくれるのだが、今回はなんと二泊三日でしかも合宿形式とのこと。さらに三日間ゴリゴリに釣りをするという。天気予報もこれ以上ない好天。もう行く前からウヒウヒ(~_~)の遠征となった。

■9月18日(土)

6:32浜松発のこだまに乗る。名古屋でのぞみに乗り換え、小倉で大分行きの特急に乗り換えるとお昼前には別府に着く。今回は着替えのリュックの他に、パンパンに膨らんだ釣り道具用のショルダーバッグを追加。まあ持ってってもほとんどのものは使わないんだけどね。持ってかないと不安なのよね、釣り人は。^^;

別府に着いたら、秋田からのこいちさん、熊本からのみっちさん、大分の釣り天狗さんとkiyoさんと5人で一緒に昼食を取ろうと言うことになっていて、改札で出迎えてくれたkiyoさんと待ち合わせ場所へ。釣り天狗さんとは初対面なのでご挨拶。照英を一回り小さくしたようなカッコイイ人であった。

その後駅前の店で鳥天定食を食べ(美味かったぁ〜)、釣具屋へ寄って小物釣り用に12gのジグを買い、その後ボートを取りに行って合宿所となるピンさん邸へ。家の主はまだ仕事で不在。カギを借りているので留守宅にお邪魔し、荷物を置いて準備を済ませ、16時にいざ集合場所のスロープへ。

集合場所には福岡からのM場さん、大分のカボスさん、同じくもっさんも来ていて、それぞれに分乗して出港。秋田のこいちさんはkiyoさん艇に。

カボスさんとM場さんは、みっちさんとお借りしたピンさん艇に。

釣り天狗さんはご自分の超弩級カスタム艇に。

そして私は今回、もっさんのTomboyに乗せてもらうことになった。今回もっさんからはフライの手ほどきを受ける予定で、とても楽しみである。

今日の予定は、夕暮れまで馬場の瀬でアジ・タチなどをジグで狙い、日が沈んだらバースでシーバス狙いという案配。馬場の瀬では爆釣とは行かないが、みんなぽつぽつと釣れていたようだ。私も結構良いサイズのタチをゲット。この他にも良い型のムロアジをゲットした。

そのうち近くで「鯛だ鯛だ〜!」と騒ぐ声。見るとみっちさんが良いサイズの真鯛を釣ったようだ。それもクルクルで。さすが地元でクルクル使いのみっちさん。何でも釣ってしまいます。^o^(残念ながら写真ありません。)

と〜おき〜♪ や〜まに〜♪ 日〜は落〜ちて〜♪

そろそろ夕まずめのゴールデンタイムに突入・・・のはずなんですが、釣果の方はそれほど変化もなく・・・そのまま海は暗闇に飲まれていくのであった・・・

海が暗闇に包まれると、突然海上に月が現れた。と思ったら釣り天狗さんのハンマーじゃないですか。

おおー、強力なLEDライトで海面を照らしてるじゃありませんか。この集魚灯で魚を集めて釣るわけですね。しっかしこの装備、すげーなー。@_@;

さて、いよいよお楽しみであったフライのレクチャーだ。キャスティングの基本を教えてもらい、バースに付いたシーバスを狙う。上手くキャスティングできなくても良いから、とにかく一匹捕ってフライの醍醐味を味わってもらいたい、というのがもっさんの心遣い。

慣れない手つきで飛ばないながらも、何とかフライをバースの灯りの明暗部に送り込む。フライが明るいところに出たとこで、シーバスが寄ってきて見ているのが見える。ドキドキする。食えっ、ほら食えっ!・・・食わない。;_; 一度60cmクラスがバシュッと派手にライズした。頑張ってそこを狙うも反応なし。結局食わせることすら出来なかった。残念ではあったがフライフィッシングの雰囲気は体感できた。これは面白いぞ。結構自分に合っていると思う。別の言い方をすれば、ハマる気配濃厚。^^;

時間も21時になるので納竿。スロープに戻ってボートをあげた後、みんなで合宿所となるピンさん邸へ。主のピンさんも仕事から帰っていて、私は初対面のご挨拶。そのうち台所で料理のプロである釣り天狗さんによる捌きショーが始まる。

まずはみっちさんが釣った真鯛。なんと鱗も取らず、頭も落とさず、いきなり身に包丁を入れ三枚におろした。それもあっという間だ。鱗の付いたままの皮を引き、中骨の部分を削いだら次々と刺身になっていく。早い早い。

皿に盛られた鯛の刺身の横には、今度は次々にタチウオが刺身となって盛られていく。カボスを添えて、出来上がったのがこれだ。山盛りの刺身。^o^

それから釣り天狗さんが経営するお店からの差し入れと言うことでオードブルが。うひょ〜。

それから、先に海へ出ていてこのピンさん邸で合流したMSさんのお手製料理。ヤズ(イナダ、ハマチ)のゴマだれ漬けと衣揚げ。どちらも抜群に美味し!

缶ビールで乾杯のあとは、焼酎やワインで延々と釣り談義、ボート談義。

私はこの日朝5時起きで、新幹線は名古屋から岡山まで立ちっぱなしだったし、5時間以上の列車の旅のあと夜まで釣りをやって、普段家では飲まない酒を飲んだもんだから、もう眠気に抗えず1時半頃ダウン。他のみんなは3時半頃までだったそうで・・・元気ですなぁ。^^;

翌日に続く・・・

前半からの続き。

■8月24日(火)

北海道は昨日から記録的な大雨で、ここ富良野周辺も夜間にずいぶん降ったようで、芦別へ抜ける国道38号線が土砂崩れのため通行止めとなったり、JRも遅れや運休があったようだ。今日は苫小牧東港からフェリーで新潟へ向かう。出港は19:30。ちゃんとたどり着けるのかと不安になったが、民宿で他の宿泊者達とどのルートを通るのが一番いいかを検討し、最初考えていた日高峠を越えるルートを止め、県道135〜国道452〜県道116で三笠市へ出て、隣の岩見沢市から国道234で苫小牧まで抜けるルートを選択した。時間的には十分余裕があるのでまだ気は楽だ。昼食を昨日訪問したお客さんの店で取ってから出発することにした。

美味しいカレーランチを食べながら外の雨の様子をうかがう。今のところそれほど強く降ってはいない。今日の後半には回復に向かうようだが、山間を通るだけに気は抜けない。お腹が満たされたところで出発だ。

国道452で桂沢ダムに近づいたところで空が暗くなり激しい雨。ジャケットとパンツとグローブは防水&透湿性の万全の体制だったが、唯一ライディングシューズだけが防水ではなかった。私はあのレイン用のブーツカバーというのが大嫌いで、今回も覚悟の上で用意してこなかった。案の定、身体も手も全く問題なかったが、足はプールに浸けたような状態だ。ソックスが思いっきり水を吸っているので、ペダルを踏むごとにぐちょぐちょという感触が気持ち悪い。さすがにこのままでは耐えきれないので、三笠市街に入ったところでシューズの中の水を出してソックスを絞った。

やはり防水は必要だ。しかしブーツカバーはイヤだ。ペダルの操作性がすこぶる悪くなる。シューズも防水のレイン対応にするしかないかな。(ってそういうのはあるのか?)

雨もあがり、あとは苫小牧目指して走るだけだが、ただ国道を走るだけではつまらないので、途中県道などにも入ってみる。すると広大な馬場にサラブレッドが。見ると道の両側はすべて競走馬の施設だ。

その一角に入ってみた。看板には「社台スタリオンステーション」とある。見学も出来るようになっているようだが、こちらには馬はいない。奥に見える店らしきものも営業していないようだ。写真右にある見学できる台の正面の馬場には「トウカイ・テイオー」との名札がある。競馬には疎い私でも、この名前は聞いたことがあるぞ。あとで調べてみると、ここには過去の名馬が勢揃いしていて、どうやら種馬として活躍をしているようだ。

広大な馬場を後にして、延々と続く北海道らしい丘陵地帯の畑を見ながら苫小牧東港へ着いた。

17時着。出港は19:30だ。やっぱり早かった。バイクを列に並べ、ターミナルビルへ行って手続きを済ませ、ロビーで珈琲を飲みながら一休み。時間を潰すのは慣れている。

今度のフェリーは新日本海フェリーの「しらかば」だ。往きの商船三井フェリーの「さんふらわあ ふらの」よりもちょっと高級な感じ。

■8月25日(水)

今度の日の出は青森県沖。ポイントは太平洋側ではなく日本海側で、津軽半島の南沖あたりか。

今回は雲が多かったが、それはそれでいろんな表情があって楽しめた。

その後、男鹿半島をぐるっと回って秋田港に寄港。最初はここで降りてkoichiさんのとこへ行こうと計画したが、いろいろな都合により断念。そのまま乗って新潟まで。

船内のカフェでは11時からジャグリングショーが始まった。「カップラーメンズ」という聞いたこともないコンビだ。こういう人たちはこういうところで修行を積んでるんだなぁ。そう言えば学生時代に苫小牧までフェリーに乗ったときには、なんと大橋純子と美乃家セントラルステーションの無料ライブがあった。特にステージでもない部屋で、私は一番前でかぶりつきで見たなぁ。むちゃくちゃトクした気分だった。

それからほどなくして11:10。フェリーは飛島を通過。最近koichiさんがハンマーヘッドで通ってる島だ。本州から距離にして25kmあるとのこと。ここをkoichiさんがハンマーで横切っているかと思うと、ちょっと感慨深いものがあった。ちなみに飛島って秋田県じゃなくて山形県なんだね。

本州方向を見ればうっすらと山が見える。さすがに遠いね。よくハンマーでここを往復するよね。

写真のようにフネにはジャグジープールもあり、天気も良くて暑かったので、女の子がお父さんと楽しんでいた。

私はデッキでぼーっと日向ぼっこ。向こうに見えるのは粟島。他に見えるものは空と雲と海しかないが、エンジンの低い音と波の音を身体で感じながら、その中に何も考えず身をゆだねているのはとても気持ちの良いものだ。意外にもこうしている時間の経つのは早い。

そうこうしているうちに新潟に到着だ。信濃川をちょっと上ったところに新潟港はある。向こうからすれ違いにフネが来た。佐渡へ行くジェット高速船のようだ。すれ違いが完了するまでは徐行していたが、それを過ぎると後方からしぶきを上げてジェットを噴き出し、びゅーんと高速で走り去っていった。

フェリーに積まれているバイク達。荷物の積載も終わり、下船を待つのみ。

15:30。今日はこれから高速で松本まで行かなければならない。下船をしたらすぐに日本海東北自動車道の新潟亀田ICから入り、北陸自動車道〜上信越自動車道〜長野自動車道を通って松本ICまで。この間300km足らずか。

妙高高原を抜けて小布施を過ぎたあたり、もう時間も遅くだんだん暗くなってきているところへ雷の稲光。激しい雨。薄暮の高速である。緊張する。おまけにガス欠が心配。計算上ではあと60kmくらいは走れるはずだが、それでも松本までではそれほど余裕はない。この夜の雨の中、高速上でガス欠になったら悲惨だ。もはや神頼みで走るしかない。さらに言えば、全く雨を予想していなかったために、グローブは晴天用の革手袋だ。雨でぐちょぐちょになり、足と共に冷え始めた。どこのPAだか忘れたが、とりあえずグローブだけをレイン用に取り替えてまた走り出した。

なんとか松本ICを出るまでガソリンがもってくれ!と祈りながら走っていると、松本IC直前の梓川SAにガソリンスタンドのアイコンが!おおー、助かった・・・と安堵の思いで給油をしたら、残り0.9Lだった。これでもまだ30km近くは走れるが、精神的に良くない。とにかく一安心して松本のホテルへ。ずぶ濡れでへろへろになって疲れたが、食事をしてないので着替えて駅前に出てラーメンを食す。「むつみ屋」という札幌ラーメンの店だったが、素材が良いのか結構美味しかった。この日は夜の飲み会がないのでブログを書いて就寝。

■8月26日(木)

この日は旅の最終日。松本を出て美ヶ原の高原を抜けて小諸へ入り、お客さんを訪ねてサポートしてから一気に浜松まで、という行程。

なかなかハードな行程で時間に余裕がないので、国宝の松本城も道路から見るだけ。

美ヶ原高原の駐車場。かつて某企業に勤めていたときに同僚とツーリングに来たから覚えている。

ここは海抜約2000m。雲が眼下に見える感じ。駐車場の片隅で何やらアマ無線らしき人がダイポールアンテナを張って通信をしておった。おっさんかと思って見ると彼女と二人連れ。結構若い兄ちゃんだった。まだこういう人もいるんだなぁ。

時間もないことだし、写真を撮ったらさっさと行く。下りの道を快適に飛ばしたら、高度差1000mを15分ほどで一気に降りた。そのままでは耳抜きの出来ない私は耳がほとんど聞こえなくなり、止まって鼻をつまんでようやく聞こえるように。

小諸のお客さんのサポートを済ませ、国道141をひたすら南下して韮崎へ。途中八ヶ岳の東側、野辺山のあたりは北海道に似た丘陵の高原地帯。う〜ん、やっぱり信州はツーリングにはいいなぁ。

今日は距離を走るので出来るだけ高速を利用したい。須玉ICから中央自動車道に入り、双葉JCTから中部横断自動車道で終点増穂まで乗り、あとは国道52で清水まで抜け、清水ICから東名高速で浜松まで。

東名に乗ったらホッと一息。日本平のSAで一休み。時刻は18:20。ここまで来ればもうあと1時間ほどだ。長いようで短かった旅もそろそろ終わり。ここまでの走行距離は1700kmくらい。不思議と肉体的にも精神的にも疲れを感じていない。この分だとそのうちまた同じような計画を立ててしまいそうだ。今度はどこになるのだろうか・・・

もう9月に入ってしまった。オトコの脳みそというのは厄介なものだ。一つのことに打ち込むのは得意だが、同時にいくつかのことをこなすのは苦手らしい。ツーリングから帰ってきたのは26日だが、それからなんだかんだでブログが書けず、そのうち別のことにアタマが行ってしまったためにますますブログから遠のいてしまっていた。そしてまた新しいプロジェクトを思い付いてしまい(いずれ報告します)、今はすっかりそちらに心奪われている。しかし、今回のツーリングを記録として残しておきたいので、何とか心を引き戻し、写真を見ながら行程を辿ることにする。

■8月19日(木)

朝10時半に自宅を出発し、東名浜松ICから東京へ向かう。天気はとても良い。というか朝から暑い。このツーリングのために新調した防水&透湿性ライディングジャケットとパンツは実にいい。確実に風を防いでくれるし、蒸れないし、ベンチレーションも考えられているので走っている分には非常に快適だ。気持ちよく走って途中富士川SAで休憩&昼食を取る。残念ながら富士山は雲で見えず。

その後ひたすら東京へ向けて走り、海老名SAで給油をして、用賀のICを降りたら環8で東京外環の和光ICへ向かう。ここから東京外環自動車道へ入り、三郷JCT〜常磐自動車道〜友部JCT〜北関東自動車道で水戸大洗ICで降り、大洗港のフェリーターミナルへ。ここまで浜松から400kmくらいか。

フェリーの出発時間は19:3018:30。直接行ったのでは時間をもてあますだろうと思っていたが、意外に時間がかかり、16時過ぎの到着となった。乗船手続きを済ませ、バイクの列に並ぶ。フェリーは「さんふらわあ ふらの」号だ。フェリーに自分の車両を積んで海を渡るのは、ひょっとして学生時代以来では無かろうか。(北海道には社会人になってからMOTOトレインで行っている。)

フェリーの客室は「カジュアルルーム」という、まあ二等寝台だ。ちょうど寝台列車の寝台と同じような感じ。この部屋は12人部屋だが、埋まっているのは7人分のみ。お盆休みのピークは過ぎてるからそれほど混んではいない。出港まで時間があるので、タンクバッグに入れるマップを北海道に交換したり、荷物の整理などをする。

アタマから煙を上げる鉄人28号を思わせるような愛嬌のある煙突のフェリー。汽笛と共に19:3018:30定刻に大洗港を出港。船出の光景と言えば、たくさんの見送りの人と紙テープと相場が決まっているが、見送る人と言えば数人の港湾作業員が手を振るだけだ。それでもなんか嬉しいのでこちらも振り返す。
時間もすっかりディナータイムなので、早速レストランでビュッフェ形式の夕食。う〜ん、料理はまあ普通かな。お腹が満たされたので明日の準備をして船内を探検した後就寝。

■8月20日(金)

目覚ましをかけなくても不思議と日の出の頃には目が覚める。デッキには日の出を見ようと人が集まっている。三陸沖を走るフネから見る太平洋に上る朝陽だ。太陽が顔を出す前からぼーっと眺めている。実に良い時間だ。夕陽もきれいだけど、朝陽もいい。夕陽は気持ちが落ち着いて静かになっていくけど、朝陽は何だか元気が出てくる。いい一日の始まりだね。

三陸沖を抜け下北半島沖にさしかかった頃、すごい数の船団に出会った。一カ所に固まっているのではなく、手前から陸の方に向かって線上に連なっている。目視で数えてみた。130隻あまり。一体何の漁なのだろうか。

船団と会ったポイント。赤い丸が現在のフェリーの位置。

ひたすら北海道に向けて進むフェリー。速度は状況により20〜24ノット。大体40km/h前後というところ。回りは海だけで特に何もないが、それがまたいい。何もすることがないが、それもまたいい。青空と雲と海を眺めて時間を過ごす。アタマはほとんど空っぽだ。

空っぽの自分をセルフタイマーで撮ってみた。だんだん浮世離れしてきた気もするが、気のせいか?

そうこうしているうちにお昼も過ぎ、13:30定刻に苫小牧港へ。下船して積み荷をチェックして「さあ札幌へ行くぞ」というところでケータイに電話。う、お客さんからのサポートの電話だ。イヤな予感。電話に出ると案の定厄介なトラブル。なんだかんだで1時間かかった。T_T 次の予定に響くので急いで高速で札幌へ。

この日は札幌で大学時代のサークルのOB会へ。ライブハウスを貸し切っての宴会&演奏。しかしここでも店に入る前に別のお客さんからのサポート電話。なんだかんだで30分ほど。解決しないまま明日に持ち越し。とほほ。T_T

その後二次会はカラオケへ。昔の歌を中心に盛り上がって終了。ホテルへ帰って就寝。

■8月21日(土)

この日は一日お客さん回り。小樽と札幌市内を回る。夜は昨日のメンバー2名とジンギスカンを食べに。久しぶりのジンギスカンだったけど、めちゃ美味かった。でも食べてる最中に昨夜のお客さんから電話・・・うぎゃーっと思ったが、パソコンの分かる人が来てくれたらしく、話が進んで解決の糸口が!結局無事解決!いやぁ、ますますビールとジンギスカンが美味くなりましたわ。良かった良かった。その後スナックで飲んだ後、同じホテルに連泊。

■8月22日(日)

この日もお客さん回り。赤平、留萌、旭川の3件。途中、赤平から留萌の間にある雨竜町でやっていた「うりゅう暑寒フェスタ」という祭りに寄った。ここはOB会にも参加したサークルの後輩が住んでいて、途中時間があったら寄ってってと言われていたのだ。

人口3千人にも満たない小さな農業の町なのだが、町民全員が居るんじゃないか?というくらい盛況な祭りで、たくさんの出店とステージでの演奏で賑やかだった。ちょうどステージではジャズのスタンダード「TAKE FIVE」をギターとサックスでやっていた。なかなかしっかりとした演奏で良かった。田舎などとは侮れませんな。

その後ひたすら留萌まで走り、楽しみにしていた寿司屋も時間が無くてパスしてお客さんのところへ。そこが済んだらすぐに引き返して今度は高速で旭川へ。忙しい忙しい・・・と気持ちが焦っていると良からぬ事が。北海道に入ってからスピード違反には気を付けていたのだが、高速の旭川のICを降りて国道に合流するところで「一時停止」の張り込みに引っかかってしまった。標識など全く気付かず。当たり前だ、合流するには国道のクルマの様子を見るために視線は必ず右方向へ。標識は左のどこか。安全に合流することだけを考えて走っているので止まれるはずがない。パトカーの中で「そうかぁ、みんな見逃すんだよなぁ。だからあんたらもここにいるわけだしね」って言ったら、苦笑いしながら「いやいやいや、ちゃんと標識はありますから・・・」とか何とか言いながら安全運転に努めるようごちゃごちゃなんか言っておった。さらに胸くそ悪いことに、私がその日最後の客だったらしく、キップ切られている最中にみんな引き上げてきて、それが終わってバイクのところに行ったら、もうみんなパトカーに乗ってさっさと行ってしまった。どうやらその日の営業時間は16時までだったようで・・・運が悪いとしか言いようがないね、まったく。

その後に旭川のお客さんを訪ねて、旭川のホテルに宿泊。

■8月23日(月)

この日の予定は美瑛のお客さん1件と富良野のお客さん3件。午前中に美瑛のお客さんを訪ね、そこで美瑛の景色のお薦めスポットを教えてもらって、そのルートを通りながら富良野へ。

上の写真は新栄の丘。パッチワークのような畑の丘陵地帯が延々と続いている。広い。そしてきれいだ。何とも開放感のある景色だ。訪れている観光客の皆さんは中国人が多い。この人達もそう。全国的に中国人観光客は増えているが、北海道は特に人気らしい。どこへ行っても周りで中国語が飛び交う。

丘陵地帯の中を網の目のように走る道を行く。遠く見える山々は日高の山か。大雪山系はこの写真の左側になるだろう。

途中洒落た建物があったので寄ってみた。なんと小学校だった。美瑛町立美馬牛(びばうし)小学校。なにげにバイクのホイールと同色のコーンがあるのを発見。

この日の宿泊はホテルではなく民宿。しかもユースホステル形式で夜のミーティングなどもある。ここでのあれこれは書くときりがないので書かないが、とても有意義な一泊だった。オーナー夫妻のホスピタリティに感謝。やっぱり旅は良いねぇ。それも一人旅が良い。

あーっと、書き出したら書いちゃうね。今日はもう遅いし、後半はまた明日。

昨日苫小牧19:30発のフェリーに乗り、今日の15:30に新潟に着いてから高速を走って今は松本のホテルにいます。

みなさんにご心配いただきありがとうございます。確かに24日から25日にかけて北海道は全道的に豪雨に見舞われ、あちこちで通行止めや列車の運行に支障が出たようです。

とりあえず通行止めとなった道や山道は避け、出来るだけ街中を通るようなルートを選んで苫小牧まで行きました。結果、一度激しい雨に見舞われましたが、事故やトラブルもなく無事苫小牧東港まで着くことが出来ました。

しかし、それよりも酷かったのは松本に入る直前で、天気予報をチェックしてなかったのでまさか雨に降られるとは思っていませんでした。小布施から松本の間、突然の激しい雨と稲妻の光り、それも夜の高速ですから緊張しました。おまけにガス欠寸前で正に神頼みでした。さらに言うと、グローブが晴天用の革手袋だったので、ぐしょぐしょになった上に冷えてきて、さすがに近いSAに止めてバイクの梱包を開き、雨天用のグローブと交換しました。

いやはや、バイクツーリングは天候をなめると怖いことになります。ま、そこがいいところでもあるんですけどね。

明日も結構ハードな一日になりそうです。十分気をつけて浜松まで帰ります。

P.S.
写真は美瑛の丘陵地帯。私はお花畑より普通の畑の風景が好き。