この三連休、5月末の熊本遠征に引き続き、3回目の大分遠征に行ってきた。今回も「H&T Owner’s Meeting」ということで、シュガーレイの兄弟艇「Hammer Head」と「Tomboy」のオーナーズ・ミーティングである。大分ミーティングは、毎回大分在住のkiyoさんが中心となって企画をしてくれるのだが、今回はなんと二泊三日でしかも合宿形式とのこと。さらに三日間ゴリゴリに釣りをするという。天気予報もこれ以上ない好天。もう行く前からウヒウヒ(~_~)の遠征となった。

■9月18日(土)

6:32浜松発のこだまに乗る。名古屋でのぞみに乗り換え、小倉で大分行きの特急に乗り換えるとお昼前には別府に着く。今回は着替えのリュックの他に、パンパンに膨らんだ釣り道具用のショルダーバッグを追加。まあ持ってってもほとんどのものは使わないんだけどね。持ってかないと不安なのよね、釣り人は。^^;

別府に着いたら、秋田からのこいちさん、熊本からのみっちさん、大分の釣り天狗さんとkiyoさんと5人で一緒に昼食を取ろうと言うことになっていて、改札で出迎えてくれたkiyoさんと待ち合わせ場所へ。釣り天狗さんとは初対面なのでご挨拶。照英を一回り小さくしたようなカッコイイ人であった。

その後駅前の店で鳥天定食を食べ(美味かったぁ〜)、釣具屋へ寄って小物釣り用に12gのジグを買い、その後ボートを取りに行って合宿所となるピンさん邸へ。家の主はまだ仕事で不在。カギを借りているので留守宅にお邪魔し、荷物を置いて準備を済ませ、16時にいざ集合場所のスロープへ。

集合場所には福岡からのM場さん、大分のカボスさん、同じくもっさんも来ていて、それぞれに分乗して出港。秋田のこいちさんはkiyoさん艇に。

カボスさんとM場さんは、みっちさんとお借りしたピンさん艇に。

釣り天狗さんはご自分の超弩級カスタム艇に。

そして私は今回、もっさんのTomboyに乗せてもらうことになった。今回もっさんからはフライの手ほどきを受ける予定で、とても楽しみである。

今日の予定は、夕暮れまで馬場の瀬でアジ・タチなどをジグで狙い、日が沈んだらバースでシーバス狙いという案配。馬場の瀬では爆釣とは行かないが、みんなぽつぽつと釣れていたようだ。私も結構良いサイズのタチをゲット。この他にも良い型のムロアジをゲットした。

そのうち近くで「鯛だ鯛だ〜!」と騒ぐ声。見るとみっちさんが良いサイズの真鯛を釣ったようだ。それもクルクルで。さすが地元でクルクル使いのみっちさん。何でも釣ってしまいます。^o^(残念ながら写真ありません。)

と〜おき〜♪ や〜まに〜♪ 日〜は落〜ちて〜♪

そろそろ夕まずめのゴールデンタイムに突入・・・のはずなんですが、釣果の方はそれほど変化もなく・・・そのまま海は暗闇に飲まれていくのであった・・・

海が暗闇に包まれると、突然海上に月が現れた。と思ったら釣り天狗さんのハンマーじゃないですか。

おおー、強力なLEDライトで海面を照らしてるじゃありませんか。この集魚灯で魚を集めて釣るわけですね。しっかしこの装備、すげーなー。@_@;

さて、いよいよお楽しみであったフライのレクチャーだ。キャスティングの基本を教えてもらい、バースに付いたシーバスを狙う。上手くキャスティングできなくても良いから、とにかく一匹捕ってフライの醍醐味を味わってもらいたい、というのがもっさんの心遣い。

慣れない手つきで飛ばないながらも、何とかフライをバースの灯りの明暗部に送り込む。フライが明るいところに出たとこで、シーバスが寄ってきて見ているのが見える。ドキドキする。食えっ、ほら食えっ!・・・食わない。;_; 一度60cmクラスがバシュッと派手にライズした。頑張ってそこを狙うも反応なし。結局食わせることすら出来なかった。残念ではあったがフライフィッシングの雰囲気は体感できた。これは面白いぞ。結構自分に合っていると思う。別の言い方をすれば、ハマる気配濃厚。^^;

時間も21時になるので納竿。スロープに戻ってボートをあげた後、みんなで合宿所となるピンさん邸へ。主のピンさんも仕事から帰っていて、私は初対面のご挨拶。そのうち台所で料理のプロである釣り天狗さんによる捌きショーが始まる。

まずはみっちさんが釣った真鯛。なんと鱗も取らず、頭も落とさず、いきなり身に包丁を入れ三枚におろした。それもあっという間だ。鱗の付いたままの皮を引き、中骨の部分を削いだら次々と刺身になっていく。早い早い。

皿に盛られた鯛の刺身の横には、今度は次々にタチウオが刺身となって盛られていく。カボスを添えて、出来上がったのがこれだ。山盛りの刺身。^o^

それから釣り天狗さんが経営するお店からの差し入れと言うことでオードブルが。うひょ〜。

それから、先に海へ出ていてこのピンさん邸で合流したMSさんのお手製料理。ヤズ(イナダ、ハマチ)のゴマだれ漬けと衣揚げ。どちらも抜群に美味し!

缶ビールで乾杯のあとは、焼酎やワインで延々と釣り談義、ボート談義。

私はこの日朝5時起きで、新幹線は名古屋から岡山まで立ちっぱなしだったし、5時間以上の列車の旅のあと夜まで釣りをやって、普段家では飲まない酒を飲んだもんだから、もう眠気に抗えず1時半頃ダウン。他のみんなは3時半頃までだったそうで・・・元気ですなぁ。^^;

翌日に続く・・・

浜名湖畔地域に土地を購入した。地目は原野、現況は山林。しかし、ここはかつて別荘地用に開発されたところで、山の斜面に4mほどの幅の平坦地が2段造成されている。この生い茂った草木を刈れば、その平坦地を利用できる。

ここは以前は都市計画に関して未線引きのところだったが、最近になって市街化調整区域に指定されてしまったために、基本的に建築物は建てられなくなり、結果、別荘地としては使えなくなってしまった。そのために捨て値処分価格で売り出していたのを見つけ、即決した。(もちろんすぐに下見に行って現地を確認した後だが。)

今日登記を済ませたので明日からでも自由に使えるようになったが、草木を刈る作業は、気候も涼しくなって草木も成長を止め、スズメバチなどの活動期を過ぎた11月頃から始める予定だ。

これからゆっくり時間をかけながら、ここに畑を作り、炭を焼き、魚を捕って暮らせるような自給自足の足掛かりを作っていきたいと思う。もちろん100%自給自足などできないので、いろんな人との共生の中で、自分が何が出来るかを探ることになる。そういう意味では、目指すのは共同体の中での自給自足だ。これを楽しみながらやっていきたい。

昨日11日、3ヶ月ぶりくらいになるだろうか、久しぶりにHHで釣りに出た。久しぶりな上にカヤックやらバイクやら他のことをいろいろやっていたので、HHで釣りに出ることの手順やら要領をずいぶん忘れている。そんな状態なので、今回の釣りは欲張らずに浜名湖内でシーバスを狙うことだけに限定した。

しばらくぶりにHHが係留されている桟橋に行くと、この夏の間動かさなかったために、船底やら船外機やらにいろんなものが付着していた。こりゃあスピードがだいぶ落ちるな・・・と思いながらエンジンをかける。一発で始動。毎年春にきちんとメンテしてるので心配はしていない。とりあえず問題なく準備を終え7時過ぎに出港。

奥浜名湖に向けて近いところからポイントを打っていく。反応はまるで無し。水温も海水が外海と入れ替わりやすい表浜名湖でさえ28度前後。奥に向かっていくと水温も上がり30度近くになってくる。おまけに水の中はボラだらけ。大きいのから小さいのまでウジャウジャだ。これじゃあいくらルアーを投げたってシーバスが食いつくはずもない。もっともそこにシーバスがいる気配もない。

奥へくると水温は30度を超える。浅場は捨てて深場を探ってみるが反応はない。シェードのある橋脚も狙ってみるが、こちらも無反応。まあリハビリだと思って場所を変えながら根気よくキャストを続ける。

一番奥の猪鼻湖の奥まで行ってから、さあ次へ行こうとエンジンをかけ、しばらく走ったところでエンジンが急にストール。え?なんで?燃料コックを閉めたっけ?などと思いながら燃料系をチェックするが問題ない。もう一度手押しの燃料ポンプで燃料を送りセルを回すと、かかるにはかかるが、またすぐにストールしてしまう。そのうち全くかからなくなる。まいった。

燃料の次に疑ったのがプラグ。しかしスペアを持っていない。どうしようもないのでマリンサービスに電話する。状況を説明しながらチェックをするが、これまでと同じ。とりあえずプラグを交換してみてダメなら曳航して帰港するということで、助けに来てくれることになった。こういうときにも普段から面倒見てもらっているところがあると心強い。

プラグの交換は、写真のようにチルトアップしてカバーを外し、エンジン後方にある3つのプラグキャップを外し、中にあるプラグをプラグレンチで外して交換する。交換を終えてエンジン始動。一発でかかる。ストールはしない。やっぱりプラグだったのか?

外したプラグを見てみたが、異常は見あたらなかった。昔のエンジンは焼けすぎたりかぶったりということがあったが、今のエンジンはインジェクションで異常燃焼はほとんどない。焼け具合も適切だったし、ブリッジと呼ばれる短絡もない。しかし、マリンサービスの人の話によると、プラグは突然スパークしなくなる現象が事例としてあるそうだ。原因は分からないが、過去に何度か経験しているそうだ。しかし、通常は止めていたエンジンがかからなくなるケースで、走っていて突然止まるケースは珍しいとのこと。

そういうスタッフの経験から毎年プラグを新しいものに替えるようにしていたが、それでもこういうことがあると、果たして替えることが良いことなのか悪いことなのか分からなくなってくる。しかし、いずれにしてもトラブルはいつやってくるか分からないので、フネにスペアのプラグは常備しておくようにしたい。私は身近にヘルプを頼める人がいる環境にあるが、状況によっては自分で交換しなければならない場合も出てくるだろう。今回はその時のためのお勉強だと思えばいい。プラグ3本と工具を常備していることなど大した負担ではない。プラグを係留艇の中に常備となると、密閉容器が必要になるだろう。早速準備しよう。

前半からの続き。

■8月24日(火)

北海道は昨日から記録的な大雨で、ここ富良野周辺も夜間にずいぶん降ったようで、芦別へ抜ける国道38号線が土砂崩れのため通行止めとなったり、JRも遅れや運休があったようだ。今日は苫小牧東港からフェリーで新潟へ向かう。出港は19:30。ちゃんとたどり着けるのかと不安になったが、民宿で他の宿泊者達とどのルートを通るのが一番いいかを検討し、最初考えていた日高峠を越えるルートを止め、県道135〜国道452〜県道116で三笠市へ出て、隣の岩見沢市から国道234で苫小牧まで抜けるルートを選択した。時間的には十分余裕があるのでまだ気は楽だ。昼食を昨日訪問したお客さんの店で取ってから出発することにした。

美味しいカレーランチを食べながら外の雨の様子をうかがう。今のところそれほど強く降ってはいない。今日の後半には回復に向かうようだが、山間を通るだけに気は抜けない。お腹が満たされたところで出発だ。

国道452で桂沢ダムに近づいたところで空が暗くなり激しい雨。ジャケットとパンツとグローブは防水&透湿性の万全の体制だったが、唯一ライディングシューズだけが防水ではなかった。私はあのレイン用のブーツカバーというのが大嫌いで、今回も覚悟の上で用意してこなかった。案の定、身体も手も全く問題なかったが、足はプールに浸けたような状態だ。ソックスが思いっきり水を吸っているので、ペダルを踏むごとにぐちょぐちょという感触が気持ち悪い。さすがにこのままでは耐えきれないので、三笠市街に入ったところでシューズの中の水を出してソックスを絞った。

やはり防水は必要だ。しかしブーツカバーはイヤだ。ペダルの操作性がすこぶる悪くなる。シューズも防水のレイン対応にするしかないかな。(ってそういうのはあるのか?)

雨もあがり、あとは苫小牧目指して走るだけだが、ただ国道を走るだけではつまらないので、途中県道などにも入ってみる。すると広大な馬場にサラブレッドが。見ると道の両側はすべて競走馬の施設だ。

その一角に入ってみた。看板には「社台スタリオンステーション」とある。見学も出来るようになっているようだが、こちらには馬はいない。奥に見える店らしきものも営業していないようだ。写真右にある見学できる台の正面の馬場には「トウカイ・テイオー」との名札がある。競馬には疎い私でも、この名前は聞いたことがあるぞ。あとで調べてみると、ここには過去の名馬が勢揃いしていて、どうやら種馬として活躍をしているようだ。

広大な馬場を後にして、延々と続く北海道らしい丘陵地帯の畑を見ながら苫小牧東港へ着いた。

17時着。出港は19:30だ。やっぱり早かった。バイクを列に並べ、ターミナルビルへ行って手続きを済ませ、ロビーで珈琲を飲みながら一休み。時間を潰すのは慣れている。

今度のフェリーは新日本海フェリーの「しらかば」だ。往きの商船三井フェリーの「さんふらわあ ふらの」よりもちょっと高級な感じ。

■8月25日(水)

今度の日の出は青森県沖。ポイントは太平洋側ではなく日本海側で、津軽半島の南沖あたりか。

今回は雲が多かったが、それはそれでいろんな表情があって楽しめた。

その後、男鹿半島をぐるっと回って秋田港に寄港。最初はここで降りてkoichiさんのとこへ行こうと計画したが、いろいろな都合により断念。そのまま乗って新潟まで。

船内のカフェでは11時からジャグリングショーが始まった。「カップラーメンズ」という聞いたこともないコンビだ。こういう人たちはこういうところで修行を積んでるんだなぁ。そう言えば学生時代に苫小牧までフェリーに乗ったときには、なんと大橋純子と美乃家セントラルステーションの無料ライブがあった。特にステージでもない部屋で、私は一番前でかぶりつきで見たなぁ。むちゃくちゃトクした気分だった。

それからほどなくして11:10。フェリーは飛島を通過。最近koichiさんがハンマーヘッドで通ってる島だ。本州から距離にして25kmあるとのこと。ここをkoichiさんがハンマーで横切っているかと思うと、ちょっと感慨深いものがあった。ちなみに飛島って秋田県じゃなくて山形県なんだね。

本州方向を見ればうっすらと山が見える。さすがに遠いね。よくハンマーでここを往復するよね。

写真のようにフネにはジャグジープールもあり、天気も良くて暑かったので、女の子がお父さんと楽しんでいた。

私はデッキでぼーっと日向ぼっこ。向こうに見えるのは粟島。他に見えるものは空と雲と海しかないが、エンジンの低い音と波の音を身体で感じながら、その中に何も考えず身をゆだねているのはとても気持ちの良いものだ。意外にもこうしている時間の経つのは早い。

そうこうしているうちに新潟に到着だ。信濃川をちょっと上ったところに新潟港はある。向こうからすれ違いにフネが来た。佐渡へ行くジェット高速船のようだ。すれ違いが完了するまでは徐行していたが、それを過ぎると後方からしぶきを上げてジェットを噴き出し、びゅーんと高速で走り去っていった。

フェリーに積まれているバイク達。荷物の積載も終わり、下船を待つのみ。

15:30。今日はこれから高速で松本まで行かなければならない。下船をしたらすぐに日本海東北自動車道の新潟亀田ICから入り、北陸自動車道〜上信越自動車道〜長野自動車道を通って松本ICまで。この間300km足らずか。

妙高高原を抜けて小布施を過ぎたあたり、もう時間も遅くだんだん暗くなってきているところへ雷の稲光。激しい雨。薄暮の高速である。緊張する。おまけにガス欠が心配。計算上ではあと60kmくらいは走れるはずだが、それでも松本までではそれほど余裕はない。この夜の雨の中、高速上でガス欠になったら悲惨だ。もはや神頼みで走るしかない。さらに言えば、全く雨を予想していなかったために、グローブは晴天用の革手袋だ。雨でぐちょぐちょになり、足と共に冷え始めた。どこのPAだか忘れたが、とりあえずグローブだけをレイン用に取り替えてまた走り出した。

なんとか松本ICを出るまでガソリンがもってくれ!と祈りながら走っていると、松本IC直前の梓川SAにガソリンスタンドのアイコンが!おおー、助かった・・・と安堵の思いで給油をしたら、残り0.9Lだった。これでもまだ30km近くは走れるが、精神的に良くない。とにかく一安心して松本のホテルへ。ずぶ濡れでへろへろになって疲れたが、食事をしてないので着替えて駅前に出てラーメンを食す。「むつみ屋」という札幌ラーメンの店だったが、素材が良いのか結構美味しかった。この日は夜の飲み会がないのでブログを書いて就寝。

■8月26日(木)

この日は旅の最終日。松本を出て美ヶ原の高原を抜けて小諸へ入り、お客さんを訪ねてサポートしてから一気に浜松まで、という行程。

なかなかハードな行程で時間に余裕がないので、国宝の松本城も道路から見るだけ。

美ヶ原高原の駐車場。かつて某企業に勤めていたときに同僚とツーリングに来たから覚えている。

ここは海抜約2000m。雲が眼下に見える感じ。駐車場の片隅で何やらアマ無線らしき人がダイポールアンテナを張って通信をしておった。おっさんかと思って見ると彼女と二人連れ。結構若い兄ちゃんだった。まだこういう人もいるんだなぁ。

時間もないことだし、写真を撮ったらさっさと行く。下りの道を快適に飛ばしたら、高度差1000mを15分ほどで一気に降りた。そのままでは耳抜きの出来ない私は耳がほとんど聞こえなくなり、止まって鼻をつまんでようやく聞こえるように。

小諸のお客さんのサポートを済ませ、国道141をひたすら南下して韮崎へ。途中八ヶ岳の東側、野辺山のあたりは北海道に似た丘陵の高原地帯。う〜ん、やっぱり信州はツーリングにはいいなぁ。

今日は距離を走るので出来るだけ高速を利用したい。須玉ICから中央自動車道に入り、双葉JCTから中部横断自動車道で終点増穂まで乗り、あとは国道52で清水まで抜け、清水ICから東名高速で浜松まで。

東名に乗ったらホッと一息。日本平のSAで一休み。時刻は18:20。ここまで来ればもうあと1時間ほどだ。長いようで短かった旅もそろそろ終わり。ここまでの走行距離は1700kmくらい。不思議と肉体的にも精神的にも疲れを感じていない。この分だとそのうちまた同じような計画を立ててしまいそうだ。今度はどこになるのだろうか・・・

もう9月に入ってしまった。オトコの脳みそというのは厄介なものだ。一つのことに打ち込むのは得意だが、同時にいくつかのことをこなすのは苦手らしい。ツーリングから帰ってきたのは26日だが、それからなんだかんだでブログが書けず、そのうち別のことにアタマが行ってしまったためにますますブログから遠のいてしまっていた。そしてまた新しいプロジェクトを思い付いてしまい(いずれ報告します)、今はすっかりそちらに心奪われている。しかし、今回のツーリングを記録として残しておきたいので、何とか心を引き戻し、写真を見ながら行程を辿ることにする。

■8月19日(木)

朝10時半に自宅を出発し、東名浜松ICから東京へ向かう。天気はとても良い。というか朝から暑い。このツーリングのために新調した防水&透湿性ライディングジャケットとパンツは実にいい。確実に風を防いでくれるし、蒸れないし、ベンチレーションも考えられているので走っている分には非常に快適だ。気持ちよく走って途中富士川SAで休憩&昼食を取る。残念ながら富士山は雲で見えず。

その後ひたすら東京へ向けて走り、海老名SAで給油をして、用賀のICを降りたら環8で東京外環の和光ICへ向かう。ここから東京外環自動車道へ入り、三郷JCT〜常磐自動車道〜友部JCT〜北関東自動車道で水戸大洗ICで降り、大洗港のフェリーターミナルへ。ここまで浜松から400kmくらいか。

フェリーの出発時間は19:3018:30。直接行ったのでは時間をもてあますだろうと思っていたが、意外に時間がかかり、16時過ぎの到着となった。乗船手続きを済ませ、バイクの列に並ぶ。フェリーは「さんふらわあ ふらの」号だ。フェリーに自分の車両を積んで海を渡るのは、ひょっとして学生時代以来では無かろうか。(北海道には社会人になってからMOTOトレインで行っている。)

フェリーの客室は「カジュアルルーム」という、まあ二等寝台だ。ちょうど寝台列車の寝台と同じような感じ。この部屋は12人部屋だが、埋まっているのは7人分のみ。お盆休みのピークは過ぎてるからそれほど混んではいない。出港まで時間があるので、タンクバッグに入れるマップを北海道に交換したり、荷物の整理などをする。

アタマから煙を上げる鉄人28号を思わせるような愛嬌のある煙突のフェリー。汽笛と共に19:3018:30定刻に大洗港を出港。船出の光景と言えば、たくさんの見送りの人と紙テープと相場が決まっているが、見送る人と言えば数人の港湾作業員が手を振るだけだ。それでもなんか嬉しいのでこちらも振り返す。
時間もすっかりディナータイムなので、早速レストランでビュッフェ形式の夕食。う〜ん、料理はまあ普通かな。お腹が満たされたので明日の準備をして船内を探検した後就寝。

■8月20日(金)

目覚ましをかけなくても不思議と日の出の頃には目が覚める。デッキには日の出を見ようと人が集まっている。三陸沖を走るフネから見る太平洋に上る朝陽だ。太陽が顔を出す前からぼーっと眺めている。実に良い時間だ。夕陽もきれいだけど、朝陽もいい。夕陽は気持ちが落ち着いて静かになっていくけど、朝陽は何だか元気が出てくる。いい一日の始まりだね。

三陸沖を抜け下北半島沖にさしかかった頃、すごい数の船団に出会った。一カ所に固まっているのではなく、手前から陸の方に向かって線上に連なっている。目視で数えてみた。130隻あまり。一体何の漁なのだろうか。

船団と会ったポイント。赤い丸が現在のフェリーの位置。

ひたすら北海道に向けて進むフェリー。速度は状況により20〜24ノット。大体40km/h前後というところ。回りは海だけで特に何もないが、それがまたいい。何もすることがないが、それもまたいい。青空と雲と海を眺めて時間を過ごす。アタマはほとんど空っぽだ。

空っぽの自分をセルフタイマーで撮ってみた。だんだん浮世離れしてきた気もするが、気のせいか?

そうこうしているうちにお昼も過ぎ、13:30定刻に苫小牧港へ。下船して積み荷をチェックして「さあ札幌へ行くぞ」というところでケータイに電話。う、お客さんからのサポートの電話だ。イヤな予感。電話に出ると案の定厄介なトラブル。なんだかんだで1時間かかった。T_T 次の予定に響くので急いで高速で札幌へ。

この日は札幌で大学時代のサークルのOB会へ。ライブハウスを貸し切っての宴会&演奏。しかしここでも店に入る前に別のお客さんからのサポート電話。なんだかんだで30分ほど。解決しないまま明日に持ち越し。とほほ。T_T

その後二次会はカラオケへ。昔の歌を中心に盛り上がって終了。ホテルへ帰って就寝。

■8月21日(土)

この日は一日お客さん回り。小樽と札幌市内を回る。夜は昨日のメンバー2名とジンギスカンを食べに。久しぶりのジンギスカンだったけど、めちゃ美味かった。でも食べてる最中に昨夜のお客さんから電話・・・うぎゃーっと思ったが、パソコンの分かる人が来てくれたらしく、話が進んで解決の糸口が!結局無事解決!いやぁ、ますますビールとジンギスカンが美味くなりましたわ。良かった良かった。その後スナックで飲んだ後、同じホテルに連泊。

■8月22日(日)

この日もお客さん回り。赤平、留萌、旭川の3件。途中、赤平から留萌の間にある雨竜町でやっていた「うりゅう暑寒フェスタ」という祭りに寄った。ここはOB会にも参加したサークルの後輩が住んでいて、途中時間があったら寄ってってと言われていたのだ。

人口3千人にも満たない小さな農業の町なのだが、町民全員が居るんじゃないか?というくらい盛況な祭りで、たくさんの出店とステージでの演奏で賑やかだった。ちょうどステージではジャズのスタンダード「TAKE FIVE」をギターとサックスでやっていた。なかなかしっかりとした演奏で良かった。田舎などとは侮れませんな。

その後ひたすら留萌まで走り、楽しみにしていた寿司屋も時間が無くてパスしてお客さんのところへ。そこが済んだらすぐに引き返して今度は高速で旭川へ。忙しい忙しい・・・と気持ちが焦っていると良からぬ事が。北海道に入ってからスピード違反には気を付けていたのだが、高速の旭川のICを降りて国道に合流するところで「一時停止」の張り込みに引っかかってしまった。標識など全く気付かず。当たり前だ、合流するには国道のクルマの様子を見るために視線は必ず右方向へ。標識は左のどこか。安全に合流することだけを考えて走っているので止まれるはずがない。パトカーの中で「そうかぁ、みんな見逃すんだよなぁ。だからあんたらもここにいるわけだしね」って言ったら、苦笑いしながら「いやいやいや、ちゃんと標識はありますから・・・」とか何とか言いながら安全運転に努めるようごちゃごちゃなんか言っておった。さらに胸くそ悪いことに、私がその日最後の客だったらしく、キップ切られている最中にみんな引き上げてきて、それが終わってバイクのところに行ったら、もうみんなパトカーに乗ってさっさと行ってしまった。どうやらその日の営業時間は16時までだったようで・・・運が悪いとしか言いようがないね、まったく。

その後に旭川のお客さんを訪ねて、旭川のホテルに宿泊。

■8月23日(月)

この日の予定は美瑛のお客さん1件と富良野のお客さん3件。午前中に美瑛のお客さんを訪ね、そこで美瑛の景色のお薦めスポットを教えてもらって、そのルートを通りながら富良野へ。

上の写真は新栄の丘。パッチワークのような畑の丘陵地帯が延々と続いている。広い。そしてきれいだ。何とも開放感のある景色だ。訪れている観光客の皆さんは中国人が多い。この人達もそう。全国的に中国人観光客は増えているが、北海道は特に人気らしい。どこへ行っても周りで中国語が飛び交う。

丘陵地帯の中を網の目のように走る道を行く。遠く見える山々は日高の山か。大雪山系はこの写真の左側になるだろう。

途中洒落た建物があったので寄ってみた。なんと小学校だった。美瑛町立美馬牛(びばうし)小学校。なにげにバイクのホイールと同色のコーンがあるのを発見。

この日の宿泊はホテルではなく民宿。しかもユースホステル形式で夜のミーティングなどもある。ここでのあれこれは書くときりがないので書かないが、とても有意義な一泊だった。オーナー夫妻のホスピタリティに感謝。やっぱり旅は良いねぇ。それも一人旅が良い。

あーっと、書き出したら書いちゃうね。今日はもう遅いし、後半はまた明日。

昨日苫小牧19:30発のフェリーに乗り、今日の15:30に新潟に着いてから高速を走って今は松本のホテルにいます。

みなさんにご心配いただきありがとうございます。確かに24日から25日にかけて北海道は全道的に豪雨に見舞われ、あちこちで通行止めや列車の運行に支障が出たようです。

とりあえず通行止めとなった道や山道は避け、出来るだけ街中を通るようなルートを選んで苫小牧まで行きました。結果、一度激しい雨に見舞われましたが、事故やトラブルもなく無事苫小牧東港まで着くことが出来ました。

しかし、それよりも酷かったのは松本に入る直前で、天気予報をチェックしてなかったのでまさか雨に降られるとは思っていませんでした。小布施から松本の間、突然の激しい雨と稲妻の光り、それも夜の高速ですから緊張しました。おまけにガス欠寸前で正に神頼みでした。さらに言うと、グローブが晴天用の革手袋だったので、ぐしょぐしょになった上に冷えてきて、さすがに近いSAに止めてバイクの梱包を開き、雨天用のグローブと交換しました。

いやはや、バイクツーリングは天候をなめると怖いことになります。ま、そこがいいところでもあるんですけどね。

明日も結構ハードな一日になりそうです。十分気をつけて浜松まで帰ります。

P.S.
写真は美瑛の丘陵地帯。私はお花畑より普通の畑の風景が好き。

今日から約1週間、北海道をソロでツーリングしてきます。基本的に客先回りという仕事なので荷物も多い。ブルーのバッグは量ったら14.4kgあった。今日は茨城まで走って夕方のフェリーに乗り、明日の昼過ぎに苫小牧港へ。その後札幌まで走ってその日は札幌泊です。

それでは行ってきます。

P.S.
ちなみに今日は偶然にもバイクの日(8/19)だそうです・・・

今日、初めてのカヤックフィッシングに行ってきた。場所は海ではなくダム湖だ。ターゲットはオオクチバス。ここはベイトも豊富でバスの数も多い。しかしバス釣りは5年ぶりだ。しかもダム湖でのボート釣りなど初めて。さらに、これまでずっとワームを使わずトップをメインでやってきた。果たして釣れるのかどうか・・・

前々日に取り付けたロッドホルダの使い勝手もまずまず。大好きなダイワのBHポッパーでオーバーハングのシェードを打っていく。しかし反応はない。時折近くでバシュっとライズがある。おそらくバスだろう。なめとんのか?その後ワンダーやラパラで沈めてみるが、やはり反応は無し。うーむ、やはりそう簡単ではないな。近くにゴムボで釣ってる人がいたが、テンポ良く釣っている。見るとやはりワームだ。でもオイラはプラグで釣りたいのだ。何としてもハードプラグで釣ってやるーっ!

カヤックは動力船と違ってフネの制御はすべて人力で行う。しかも両手を使うパドルで。これが釣りながらとなると、なかなか難儀なものである。風に流されてフネの向きが変わったりポイントに近づきすぎたり離れすぎたり。そのたび毎に、ロッドを置いてパドルに持ち替えて修正を行った後、またロッドに持ち替える。これを頻繁に繰り返すものだから、なかなか釣りに集中できない。まあ慣れてきたら苦にならなくなるんだろうが、まだ始めたばかりだから要領を得ない。もどかしい。

さて、時間も14時近くなったので来る途中で買ってきたおにぎりで湖上昼食。シットオンの良いところは、こんな風に横向きにも座れること。湖の真ん中で、日焼けした足を水で冷やしながら、後ろに積んだ防水のクーラーバッグからおにぎりを出して頬張る。周りは山、頭上は青空。日差しは厳しいが何とも気持ちの良いものだ。

その後も場所を変えて打っていくが、反応は無し。やはり5年もブランクのあるシロート同然に釣れるほど甘くはないのである。まあいい、今日はカヤックの操船に慣れることの方が大事だ。16時に近くなったので上がることにした。

結局浮いていたのは13〜16時の約3時間。しかし漕いでる時間が結構あるので、実際に釣っている時間は意外に少ない。(仕事の電話でも結構取られたし。^^;)一緒に上がったゴムボの人に聞いたら、8時半から釣ってるそうだ。次回は朝から来たいものである。

駐車場からフネを降ろすところまでは、このようにちゃんとスロープが整備されている。が、結構長くて坂もきつい。カートがあれば問題ないが、分割とはいえカヤックを担いで上り下りするのはかなりしんどい。やっぱりカートも買おう。

全部片付け終わってミネラルウォーターを500ml一気に飲み干した。汗が噴き出てきて全身びっしょりに。窓を全開にして車を走らせる。あー、何と心地よい疲労感。カヤックは明らかにスポーツだ。しかも見た目と違って全身運動である。自然を相手に楽しみながら身体も鍛えられる。これはいいぞ。^_^

前々から欲しいと思っていたシットオントップカヤック、ついに買ってしまった。購入したカヤックはこれ。(色はレアなオレンジ)

Point65°N Tequila!

どのモデルにしようかいろいろ悩んでいたが、やはり可搬性がネックになっていた。そこにこのモデルがあることを知り、取り扱いのあるショップに行って軽トラに乗せたらぴったり収まってしまったので思わず即注文。そして今日は進水式をかねて三河湾のカヤックスクールで初めて浮いてきた。(と言っても何も儀式らしいことはしなかったけど。)

今は日焼けと筋肉痛(背筋)と沈からの再上艇の練習でぶつけた鼻骨の痛みで三重苦だ。今夜、ちゃんと眠れるかなぁ。T_T

■5月31日(月)

朝起きてネットでサッカーの結果を調べた。なにー!?中沢のオウンゴールで逆転負けー!?という仰天の結果なるも、3点全ては日本のゴールで相手の入れたゴールはゼロだ。あはは、そう考えれば気分が良い。昨日のハエ釣りといい、サッカーの結果といい、なんか気分が良いぞ。今日は良い結果が出そうな予感。^_^

しかーし、昨日よりもアタリが多くあるも乗らず、風も出てきてまたもや撃沈か・・・というところで「hideoさんが終了って言ったところで終わりにします」というみっちさんのお言葉。そこから数投したところで「よし、これを最後にしよう」と決めて最後の一投を・・・

じゃーん、出ました。正に奇跡の1匹。^o^

実はこの日の釣りは、前日のkiyoさんやもっさんの釣りを見ていて感じたのか、いろいろ考えながら釣るようになっていた。というか、水中のルアーの動きをイメージしながら集中していた気がする。で、それをいろいろ変化させながらやっていたと思う。その集中は、最後の一投が一番高かったのは間違いない。気合いを入れ直し、着水からポイントを通し引いてくるまでずっと集中していたのを覚えている。あぁ、そういうことか、と思った。kiyoさん達は、これを毎回ずっとやってるんだと。今回の釣行で、大事なものを一つ得た気がした。サイズは小さいけれど、価値の大きな1匹である。

みっちさんがせっかく企画してくれて準備してくれて釣らせてくれようとしているのだから、本当に釣れて良かった。みっちさんもとても喜んでくれた。ありがとう。

気分良く終わったところで美味しい料理で腹ごしらえ。カンパチのあら炊きと鯛のあら汁。大変美味しゅうございました。^o^

その後みっちさんに熊本駅まで送ってもらい、そこでお別れ。今回は何から何までお世話になり、本当にありがとうございました。お陰様で熊本と有明海を堪能することができました。快く迎えて下さったご家族の方、特にいろいろとお世話して下さった可愛らしい奥様に、くれぐれもよろしくお伝えください。そうそう、カズくんにもよろしくね。^_^

熊本から博多まではリレーつばめ。博多でのぞみに乗り換えて名古屋、そして浜松へ。つくづく思うけど、ハンマーヘッドという同じボートに乗っているというだけで、なぜこんなにも気が通じ合って気持ちの良い交流ができるんだろうなぁ。きっと、このボートは同じ感覚を持った人が選ぶボートなんだろうね。そういう人たちを惹き寄せる何かがあるんだろうな、このボートには。