今日は某Y社時代からの付き合いであるアウトドアの達人Sさんと土地の開墾作業に行ってきた。Sさんは夜9時には寝て朝4時には起き、外で焚き火をたいて珈琲を入れながらまったりと朝食までの時間を過ごすというじじい仙人のような生活を送っている人なので、この日も彼の「現地で珈琲飲みながら日の出を向かえよう」との提言により、Sさん宅での集合時間が朝5時45分となった。

釣りの時にさえこんなに早く起きないという4時30分に起き、前日に荷物を積み込んであった軽トラで5時に出発し、到着したSさん宅でも当然まだ真っ暗。ここでSさんを乗せて現地へ向かう。早朝で車が少ないので現地まで30分もかからない。

到着したら浜名湖の見える二段目の一番先に陣取り、ガソリンバーナーでお湯を沸かし、パンをかじって珈琲を飲みながら日の出を待つ。だんだん明るくなってきて「もうそろそろ鳥がさえずり出す頃だ」と彼が言うと、しばらくして鳥の声が聞こえだした。おおー、さすがアウトドア仙人。

すっかり明るくなった7時過ぎ、作業を始める。今日は、切り倒した木がそのまま山積みになっているのを分別して、薪になりそうな幹や枝は30cmほどに切って即席で作った薪棚に積む作業をすることにした。

一段目に積んであった木を整理し、二段目に積んであった2/3を一段目に降ろして同様に整理したら、薪はこんな量になった。元々太い木はなく枝も細いものが多かったので、切っても切っても積んでも積んでもなかなか高くならない。う〜ん、もうちょっと達成感が欲しかったな。^^;

それにしてもパワーツールの威力はすごい。ディスクグラインダも感動的だったが、チェーンソーもこれまたすごい。手ノコで切るのと作業効率は桁違いだ。もっとも電気がなければ何の役にも立たないシロモノなんだけど。この発電機があって初めて役に立つんだよねぇ。^^;

12時になったので今日の作業は終わり。二段目から見た一段目の様子。

二段目も積んであった木の2/3が無くなったので、平地部分が分かりやすくなった。

後片付けを終え、途中石窯ピザの店でランチをして、Sさん宅へ向かった。

Sさん宅へ着くと自家製露天風呂の上に怪しげなものを発見。聞けばツリーハウスとのこと。壁も屋根もないのでハウスと呼ぶにはアレだが、どちらかと言えば樹上展望台と言ったところか。面白そうなので登らせてもらうことに。

途中に作られた踏み台を経て木を登って一段目に立つ。ここまでの高さが3.6mだそうだ。もう一段上がった所があり、そこはさらに0.6mくらい高い。作った本人は高いところが苦手らしく、よく樹上でこのようなものを作れたものだ。そう言えば露天風呂も本人も家族もほとんど入らないらしい。どうも作ること自体を楽しんでいるようだ。^_^

そのあといつものごとく焚き火をたいて、火を見ながらいろいろとおしゃべり。途中思い出し、今日使用中に調子がおかしくなった私のチェーンソーをバラして二人で修理。結局原因は分からなかったので、とりあえずの応急処置。

一段落したところでSさんが「そうだ、カキとサザエがあったからここで焼こう」と言ってくれて、奥さんが持ってきてくれた。

焚き火で出来た炭火を七輪に移してカキを焼く。Sさん曰く「焚き火のツーバーナー」だそうだ。焼き上がったらペンチで挟みドライバーでこじ開けて食べる。ワイルドなエンジニアの食べ方。^^;

続いてサザエ。こちらは煮えてきたらお酒と醤油を垂らし、もう一煮立ちしたら出来上がり。う〜ん、うんまい。^_^

今日は昨日までの強風もなくて作業も快適に出来、昼は美味しいピザ、おやつは炭焼きのカキ&サザエと大満足の一日であった。Sさんのおかげで作業も大幅に進んだし。Sさんに感謝。また来年もよろしくお願いします。^o^/

コメント (4) > “充実の一日”

  1. なんか・・・・いいなぁ。納期に追われ、過剰な品質を要求され、コストダウンでトドメを刺され、毎日を消耗している僕とは「時間の流れ方」が根本的に違うような気がする。
    もっとも時間とは「意識の流れ」と哲学者は言ってるので、普段の生活意識が変れば流れる時間さえ変るのということになるのだろうけど。
    ヘンリー・D・ソロー著「ウォールデン 森の生活」を思い出します。もっとも途中で読むのを挫折していますが・・・・(滝汗)
    僕も、いつかは、晴釣雨読の生活を夢見ています。占い師の姉からは「それは無理。お前はもっと別の役割があるから」などと言われ、うな垂れていますけど・・・・(滝汗)

    12月 29th, 2010 | 9:14:21
  2. >アウトドアの達人

    随分昔、WOWOWで同じタイトルの番組がありました。
    オシャレでデラックスな「いかにも」的な内容でしたが、本当の達人は実は肩の力の抜けた人なんじゃないかと思っています。
    Sさんをそう感じますし、ダツリョクさんもそう。
    ただ、ツリーハウスを作ってしまう所などはタダ者じゃなさそうですけどね・・
    「アウトドアの達人」
    私にはとても良い響きです。

    12月 29th, 2010 | 14:02:37
  3. >こいちさん
    私もこいちさんと同じ年齢の頃はそんな生活でした。
    天が万物に平等に与えたものは「時間」だけです。
    本来ならその時間を自由に使えてこその生命(いのち)です。
    その時間を自由に使いたいと思い、自らの会社からも
    抜け出しました。(結果的に解散という形になりましたが。)
    現実的には、これからの時代に備えて、今の社会システムから
    自由の身になっておきたいというのが本音かもしれません。
    ほら、沈没するフネからは早めに離れないと、最後は巻き込まれて
    フネもろとも海底に沈む・・・ってやつです。(笑)

    12月 29th, 2010 | 21:54:03
  4. >さささん
    私もそう思います。Sさんも全然力が入ってないんですよね。
    「どや!」って感じは全くなく「こんなん作っちゃったんだけどさぁ」
    って感じです。(笑)
    しかも、そこにあるもので何とかならないかって考えるのが楽しい
    という人で、写真の焚き火台などもすべて廃物利用です。
    自宅を建てるときに土地を整地したのも自分たちで、ミニユンボもあります。
    キャンピングカーも所有していて、庭にある専用ガレージも自作です。
    家族で旅行に行ってもホテルや旅館に泊まったことがないという人です。
    ディズニーランドも駐車場で宿泊です。(爆笑)
    いろんなノウハウを知ってますから、一緒にいるとすごく勉強になります。
    だからやっぱり「達人」なんです。^_^

    12月 29th, 2010 | 22:10:53

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