米国時間9月18日、NASAは「Google Moon」にアポロ計画の情報を追加したそうだ。なぜ今アポロなのか?

先日、日本の月探査衛星「かぐや」の打ち上げが無事成功したが、日本をはじめ各国が月探査を始めていることに対する米国の牽制ではないだろうか。つまり、月は既に米国が人間を着陸させて探査を済ませているのであり、衛星からの探査や無人機器での月面探査は人間による月面探査に比べたら精度は落ち、米国の優位は変わることはない、と。そしてさらなる牽制として、もしそれで新しいことが分かっても、米国の探査による調査結果と矛盾するようなものは、その真偽は疑わしく認められない、と。

ちなみに、私はこのアポロ計画を信じていない。アポロ計画疑惑に関しては多くの所で議論されているのは知っているが、どの議論も説得力を欠くつまらないものばかりだ。その理由は、誰にとっても未知でありかつ検証不可能な場所での科学的根拠をもとに、お互いが議論しているからだ。いくら否定派が「あれは不自然だ」と言っても、肯定派は「XXXという理屈で説明がつく」と、何らかの理屈を持ち出しては論理的正当化に躍起になる。そして「科学的に説明できるものは真実である。ウソだと言うならウソであることを科学的に証明しろ」と言う。正に科学オタクの議論である。

ここに一つ、真理がある。

真実には一点の曇りもない。少しでも怪しいものは、必ず怪しい。

いくら月面が未知の世界だと言っても、その映像を見ていて「不自然」に見えるのは、知らない世界の出来事であるからではないと思う。もしその映像が真実であるならば、初めての世界であっても自然に受け入れられるものであると思う。

映像から見られる不自然さはいくつもあるが、私がどうにもおかしいと思う点が3点ある。

  1. 公開情報によれば、月面で作業する飛行士の装備重量は地球上で80kgを越える。よって飛行士全体の重量は、自分の体重の約2倍だ。月面での重力は地球上の約6分の1だから、体重計に乗ったとすれば約27kgを指すだろう。しかし、質量は地球上と変わらない160kgのままだ。慣性により、動き出すのも止まるのも普段以上の力を要するはずだ。重力も弱く、パウダーのような砂地の上では、よりその力を地面に伝えにくい。ちょっと蹴っただけでは足が滑ってしまうことだろう。ところが映像では、つま先でチョンと蹴り出すとまるで空を飛ぶかのように加速し、止まるときも空中で減速してつま先で降りるように止まっている。こんなことはいくら月面でもあり得ない。どう見てもワイヤーで吊っている動きにしか見えない。
  2. 満月の夜に地面に自分の影を映してみたことがあるだろうか。まるでスポットライトで照らされたように、かなりはっきりと映る。つまり、太陽光が月面に反射してきた光は、ほぼ平行光ということだ。ということは、私の影を作っている部分の光は、月面上でもほぼ同じ面積で反射した光であろう。NASAが公開している写真を見て欲しい。この弱々しい光が、月面を反射して地球上に私の影を作る光とはどうしても思えないのである。
  3. 最後は映像そのものの不自然さではなく、NASAが公開している情報についての不自然さだ。未知の世界に行ったとしたら、みんなが見たいと思うのは何だろう?そう、未知の世界の姿だ。ところが公開情報からは月面ならではの興味深い映像を見つけることはできなかった。あるのは地球上でも見られる飛行士や機材のまるで広報のような映像ばかりだ。月面の詳細な映像がないのは、NASAが生命体に関する極秘情報を隠しているなどという苦し紛れの話しも聞く。ばかばかしい。不自然極まりない。

だいたい何よりまずもって、1969年当時の技術において、人類を月面に降り立たせ、再び地球に戻すなどということが、可能であったとは到底思えないのだ。 しかもたった3年の間に数ヶ月毎に計7度も(うち1度は事故で帰還)である。費用のこともさることながら、実際にそんな短期間に作っては飛ばし作っては飛ばし、ことごとく月面着陸と帰還を成功させたというのも信じ難いが、そもそも膨大な費用をかけて同じような探査活動を短期間に何度もする必要性が感じられない。一方ではベトナム戦争という大変なものを抱えていたときだ。普通に考えたらあり得ないことだ。

が、しかしだ。そんなときだからこそ、米国にとって「有人月面探査が必要」だったと考えると合点がいく。実際、アポロ11号によって世界の目はベトナムから逸らされ、当時ピークに達していた米国内の反戦運動も下火になった。次から次へと月面着陸を「成功」させ、世界は宇宙への夢に湧いた。その費用は膨大だが、夢のためには米国民も膨大な予算を承認しただろう。

そして、そのカネはどこへ行ったか。米国はベトナム戦争で劣勢に回っていたが、代理戦争と言えども米国が戦争に負けることは許されなかった。まだまだ続けなければならなかったが、膨大な戦費の調達に困窮していた。カネは無いところから沸き上がってくるものではない。アポロ計画の予算は戦費に使われたと考えるのが自然ではないか。実際、3年間に計7回の月面着陸ミッションを行った計画は、73年のパリ協定を境に以降の計画を中止していることからも、戦争との関連が疑われる。

結局アポロ計画は、ベトナム戦争継続のための反戦運動の沈静化と戦費調達、さらに対ソ連での米国の劣勢を相殺する国威発揚、という一石三鳥を得るために利用された演出と見るのが妥当ではないだろうか。

コメント (4) > “なぜ今アポロ?”

  1. ささ

    とても興味深い話でした。
    私はこの「アポロ計画疑惑」について知りませんでしたが、これは同時に、疑いもしな
    かったと言うことですね。
    世界の常識や決定事項は人間が決めているんだと、あらためて感じました。

    9月 23rd, 2007 | 21:57:06
  2. さささん、コメントありがとうございます。
    私は以下の3つは米国が世界を騙した3大ウソだと確信しています。
    「ケネディ暗殺」「アポロ計画」「9.11」
    いずれも戦争に関係したものばかりです。軍産複合体の恐ろしさを感じます。

    9月 24th, 2007 | 2:37:49
  3. ささ

    9.11

    今し方、ビートたけしの「世界まる見えテレビ特捜部」という番組を見ました。
    そこでは「9.11」に対する疑問・疑惑を紹介していました。
    前回、投稿への返信をいただいていたので、たいへん興味深く見ることができました。
    このようなことに、やはり我々は怒るべきだろうと、改めて感じました。

    10月 15th, 2007 | 21:08:07
  4. 世界は一見するといろいろな国家がせめぎ合っているように見えますが、ジツは国家の支配者同士は裏で繋がっていて、いいように騙されて使われているのがそれぞれの国民であると言えます。我々は当然怒らなければなりませんが、相手はあまりにも強大です。冷静になって、まずは多くの人たちが真実を知ることから始めなければならないでしょう。
    9.11疑惑については実に多くのサイトがありますが、このサイトは上手くまとまっていると思います。(かなり長いですが。^^;)
    http://homepage.mac.com/ehara_gen/jealous_gay/muck_raker.html

    10月 15th, 2007 | 21:35:30

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