8月
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今朝、うちの庭でカミさんがニイニイゼミを見つけた。残念ながら死骸であったが、もうニイニイゼミはいなくなってしまったと思っていたので、驚きと共にとても嬉しくなった。
私が子供の頃には、夏の初めにはまずニイニイゼミが鳴き始め、それに続いてアブラゼミがくるといった具合に、夏の訪れを告げるセミの鳴き声と言えばニイニイゼミだった。その当時はクマゼミはとても少なく、アブラゼミに混じって何匹かが高いところで鳴いているだけで、捕まえればヒーローだった。
ところが今は、夏の訪れはいきなり「シャア!シャア!シャア!シャア!」で始まる。クマゼミの大合唱の後、アブラゼミがわらわらと現れ、庭の木はセミでベッタリだ。セミの種類によって鳴く時間帯が決まっているようで、朝はクマゼミ、夕方はアブラゼミといった感じか。
そして、お約束のツクツクボウシの鳴き声が子供たちに夏休みの宿題を思い出させて夏が終わっていくのだ。もう20数年、そういう夏だった(はずだ)。ニイニイゼミの声は聞いた記憶がなかった。(いや、思い返すと一度くらいはあったのかもしれない。)ニイニイゼミはもういなくなってしまったのだと思っていた。
そこで今日の発見である。ちゃんと生き長らえていたんだぁ。ちょっと感動。ただ、セミは数年間土の中で過ごして出てくるから、数年前にはオスとメスがちゃんといたことになるが、今日見つけたメスはちゃんと子孫を残して死んでいったのだろうか。数年後には、また出てきてくれるのだろうか。心配でもあり、楽しみでもあり。
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