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更新をサボっていたら、いつの間にか年も越してしまった・・・
ちょっと前からトイカメラが気になっていて、この正月にそのデジタル版である「トイデジ」を探していて見つけたのがこれ。VistaQuest社の「VQ1005」(2008版)。かなりの人気商品で売り切れ続出みたいなんだけど、何とか在庫のある楽天のショップを見つけてポチ。ついでにどうしても欲しかったカクヨウのクローズアップレンズ「KC-1」もイザワオプト楽天ショップで購入。
普通であれば、早速写真を撮ってまずはアップ、というところであろうが、このトイデジ、かなり大きな欠点がある。電池がすぐ無くなるのである。単4電池一本という非常に嬉しい仕様なのだが、電池を入れっぱなしにしておくと、電源を切っているにもかかわらず、あっという間に無くなってしまう。おそらく内蔵の画像保存用メモリを常にバックアップしているからであろう。それが証拠に、電池を抜いて3秒経つと、内蔵メモリに保存した画像は消えてしまうのである。【2009.1.12追記 :分解したときに気になっていたのだが、実は基板上に3.3Vの小さなリチウム電池が付いていた。試しに内蔵メモリで撮って電池を抜いてしばらく待ってみたが、画像データが消えることはなかった。どうやら電池を消耗しているのは別の理由によるようだ。】
そこで、所詮内蔵メモリなど使わない(SDカードを使う) ので、多くのユーザーがやっているように、使わないときは電池を回路から切り離しておく改造を行った。気持ちよく撮影をするために、まずは改造だ。(こんなカメラ他にはないぞ。)
方法はいろいろ考えた。手動ではなくスライドを閉じると自動的に切れるようなものも考えた。しかし「検出スイッチ」のような特殊なパーツが必要であったり、ちょうど良いサイズが無かったり、あっても入手が困難だったり、ラジバンダリ。
ということで、市内の電子パーツショップへ使えそうなものを物色しに行き、結局唯一使えそうなスライドスイッチにすることに。これの一番小さいタイプを購入。
さて、一番の問題は、どこに付けるか、である。これもいろいろ考えた。しかし付けられるスペースがあまりに少ない。あまりに少ないが故に、一番贅沢にスペースを使いながら役に立っていないものに目が行った。「この役立たずのファインダーの中に埋め込めないだろうか?」
最初は中にレンズが装着されているので無理だと思った。でもひょっとしたら、無理矢理こじ開ければ取り出せるかも?と思い、試しに後ろからレンズを押してみると、あれれ?動くじゃない。これは!と思い基盤を外してみると、なんだ、接着も何もなくてただはめ込んであるだけじゃん!ラッキー!^_^
ということで一気に計画は進み出す。
まずはファインダーからレンズとスペーサーを外す。
次にハンドドリルでスライドスイッチの穴とリード線を出す穴を開け、精密ヤスリで穴を整形。ちなみにスライドスイッチの穴は、収納時には隠れるように側面に開けた。 さらにスライドスイッチのサイズ分だけ接着面がきちんと平面になるように、裏側を少しヤスリがけ。
スライドスイッチにリード線を半田付け。
スライドスイッチを裏からアロンアルファで接着し、リード線を穴から出す。
お次は電池から回路へ電源を供給しているパターンを切断。+極から出ているところで切った。導通テスターでちゃんと切断されていることを確認。
そしてリード線の片方は電池の+極金具の裏側に半田付け。
もう一方のリード線は、切断したパターンの先にある、背面パターンへ抜けるホールのランドの部分をちょっと磨いて、銅パターンが出てきたらそこに半田付け。
ファインダーが上下してもリード線を引っ張らないようにたるみを作って収納。ケースを組み立てて出来上がり。実際にスライドしてみると、スライドスイッチが黒いケースにちょっと当たったので、ケース側をほんのちょっと切り欠いて衝突を回避。
さて、実際にスライドスイッチを入れて電源ボタンを押してみる。おおー、ちゃんと電源が入るではないか。何枚か撮影後、そのままスライドスイッチを切る。おおー、ちゃんと電源が切れるではないか。これで電池を気にせず持ち歩けますな。
我ながら良い出来。大満足の工作であった。さぁ!撮るぞー!^_^
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