今日、浜岡原発再稼働の是非を問う住民投票条例案が静岡県議会で否決された。一体これはどういうことだろうか?

つまり、静岡県議会は「我が県民は政府の決めたことに、その是非などの意思表示をしてはならない」と言っているのだ。しかもその議員達は、無記名投票での採決をしている。彼ら自身もその意思表示を拒否しているのだ。なんてことだ。意思表示することも、させることも、全て拒否している。

最終決定がどうなるかはともかくとして、まずは意思表示をしないで民主主義など成り立つものか!有権者を馬鹿にするにもほどがある!「国策だから」といって地方の意見を自ら封じるのなら、県議だの市議だの地方の議員など用は無い!

浜岡住民投票見送り 静岡県議会、条例案否決

2012年10月11日 12時54分

静岡県議会9月定例会は最終日の11日、中部電力浜岡原発(同県御前崎市)の再稼働の是非を問う住民投票条例案の原案と、超党派の議員が提出した修正案をともに否決した。東日本大震災後、実現すれば原発立地県で初となる住民投票は実施されないことになった。

修正案は賛成17票、反対48票。原案は65人全員が反対した。採決は無記名投票で行われた。

市民団体「原発県民投票静岡」が作った原案は、投票資格を18歳以上とした点などが問題視され、5日の総務委員会で全会一致で否決された。最大会派で過半 数を占める自民党会派「自民改革会議」と、第2会派の民主党・ふじのくに県議団が会派として修正案を作らず、自民が両案への反対を正式決定したため、両案 とも可決は困難な情勢だった。

11日の本会議前、自民は議員総会で両案への反対を確認したが、党議拘束はかけないことを決定。民主は議員総会で自主投票を決めた。

本会議では、民主党県議団の池谷晴一政調会長が「投票資格は満20歳以上」「実施は中電の安全対策工事が完了し、国が再稼働の検討を始めた段階」などとす る修正案の趣旨を説明。自民は「国策である原発再稼働の是非を住民投票で問うのは妥当ではない」と両案への反対討論をした。修正案に賛同する公明党静岡県 議団などが「原案の不備を理由に門前払いはできない」と修正案に賛成討論したが、両案への質疑はなかった。

市民団体は必要数(6万2千人)を大幅に上回る16万5千人分の署名を集め、8月27日に県に条例制定を直接請求。川勝平太知事は実施に賛成する意見を付け、9月19日の県議会初日に条例案を提案していた。

(中日新聞)

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