昔からコーラは歯が溶けるだとかいろいろと良くない噂があったが、安全レベルを超える発がん物質が含まれるという発表がアメリカでされたそうだ。それも、規制の厳しいカリフォルニア州では発がん物質の除去を行ったが、それ以外の世界を含めた地域では依然として未対策のまま販売されているようだ。もっとも、最後にも書かれているように、問題なのは発がん物質だけではなく、むしろ他の成分の方が健康を害すると言われていることだ。

コーラ好きの方、そろそろ考えた方が良いんじゃないでしょうか?

世界中で販売されるコカ・コーラに危険なレベルの発がん物質
米国公益科学センターが検査結果公表

 アメリカの公益科学センター(Centre for Science in the Public Interest;CSPI)が6月26日、カリフォルニア州で売られているものは除き、世界中で売られているコカ・コーラは安全レベルを超える発がん物質・4-メチルイミダゾール(4-MI)を含んでいることが分かったと発表した。

 Tests Show Carcinogen Levels in Coca-Cola Vary Worldwide,Centre for Science in the Public Interest,12.6.26

 4-MIは、コーラに使われるアンモニア化カラメル色素が工業的に生産されるときに生成する。コカ・コーラ社は、カリフォルニア州が多量の4-MIを含むソフトドリンクに対して発がんの恐れがあるという警告の表示を義務づけたことから、今年、この州に限って汚染が少ないカラメル色素を使用し始めた。CSPIは今年3月、コークとペプシの4-MIのレベルを示す検査結果を初めて発表した。

 調べた販売国・地域のコカ・コーラに含まれる12液量オンス(355ミリリットル)あたりの4-MIの量(単位:マイクログラム)は、ブラジルが267、ケニアが177、カナダ、UAE、メキシコ、イギリスが144〜160、中国と日本が72、ワシントンDCが144であるのに対し、カリフォルニアは4にすぎなかった。

 カリフォルニアでは、食品の消費が一日30マイクログラム以上の4-MI摂取につながるときに警告表示をしなければならない。州の推定では、一日当たり30マイクログラムの4-MI 摂取は、生涯を通じ、10万人に1人の割合でがんを引き起こす。食品医薬局(FDA)は、食品中の発がん物質の量を、100万人に1人にがんを引き起こす レベルに制限するように要求している。従って、カリフォルニアの4マイクログラムは、辛うじてこの基準を満たす。他の国・地域で販売されているコーラはす べて、この基準を大きく上回ることになる。

 ただし、中国、日本、ケニアの人びとは、一般的にはアメリカ人ほどコーラを飲むわけではない。従って、この発がん物質の摂取量はそう多くはない。ただ、 コーラからこれを完全に排除するのは可能なことが分かったのだから、コカ・コーラ社が世界中でそうしない口実はないと言う。

 ただ、CSPIは、コーラのように広く消費される製品に発がん物質が含まれるのは問題に違いないが、コカ・コーラやその他の甘味飲料に含まれる糖質コーンシロップがもたらす肥満、糖尿病などのリスクの方がずっと恐ろしいと言う。

http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/foodsafe/news/12062801.htm

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